当財団では、2018年より全国の小学校、中学校、高校・大学の教職員の皆様とともに、「次世代リーダー育成」をテーマとしたワークショップ形式の「リーダー育英塾」を実施してまいりました。前身である「大学生研究フォーラム」の開始から数えますと、長きにわたりトランジション研究と高等教育改革に一貫して取り組んでまいりましたが、皆様の多大なるお力添えにより、これまでの活動を通じて一定以上の成果を上げ、教育界における次世代リーダー育成において一定の役割を果たすことができたと考えております。
しかしながら、財団の財務上の制約により2027年以降に本ワークショップを開催することが困難となりましたため、誠に残念ではございますが、「リーダー育英塾」は今回の第8期をもちまして終了とさせていただくこととなりました。
本事業の終了にあたり、前身の「大学生研究フォーラム」の時代から19年という長きにわたるパートナーとして、本活動の統括・運営に多大なるご尽力と格別のご指導を賜りました溝上先生、中原先生には、財団として心より深く感謝申し上げます。「未来を担う教育界のリーダー人材を育成し、現場から変えていく」という大きな挑戦に対し、両先生は常に最前線の知見を注ぎ込んでくださいました。
そして何より、毎年全国から集まる約40名の教育関係者の皆様が、それぞれの経験や葛藤をぶつけ合い、新しい教育の可能性を拓こうと真剣に対話する姿こそが、本塾の誇りであり原動力でした。共に歩んでくださったファシリテーターの皆様、熱意を持ってご参加いただいた受講生(アルムナイ)の皆様、そして本事業を支えてくださったすべての皆様にも、重ねて厚く御礼申し上げます。
本取り組みを通じて築かれた強固な人のつながりと知の創造は、大変貴重な財産です。当財団としては、これらが「アルムナイ・コミュニティ」として今後も自走し、さらに発展していくことを強く願っております。教育現場における改革や次世代の人材育成を担う仲間同士の協働の場として、引き続き皆様の交流と深い学び合いが末永く続いていくことを心より祈念いたします。
長年にわたる温かいご支援とご協力に、改めて厚く御礼申し上げます。皆様の今後の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
公益財団法人電通育英会 理事長
遠谷 信幸
監修・溝上慎一先生からのコメント
皆さまの現場での奮闘を期待して
2007年の「大学生のキャリア意識調査」から始まり、「大学生研究フォーラム」、そして「リーダー育英塾」へと、電通育英会様とは19年という長きにわたり、トランジション研究と高等教育改革の道を共に歩んでまいりました。この度、一つの大きな区切りを迎えるにあたり、感慨深いものがあります。
電通育英会をはじめ、本活動を支えてくださったすべての関係者の皆様、そして何より、熱意を持って塾に参加してくださった皆様に、心より深く感謝申し上げます。リーダー育英塾という「場」は一度幕を下ろしますが、ここで生まれた皆様との強固なネットワークと知の蓄積は決して消えることはありません。これからは皆様ご自身が「アルムナイ・コミュニティ」として自走し、協働しながら、次なる教育界の変革を牽引していく力となることを、強く期待しております。
学校法人桐蔭学園 理事長
桐蔭横浜大学 教授
溝上 慎一
監修・中原淳先生からのコメント
対話から生まれた知のネットワークの、更なる発展を願って
私が「大学生研究フォーラム」に初めて登壇させていただいたのは2010年のことでした。それ以来、単に知識を伝えるだけでなく、参加者同士が対話(ダイアローグ)を通じて深く思考し、実践へと繋げるワークショップの場を、溝上先生や電通育英会様と共に創り上げてまいりました。
「リーダー育英塾」を通じて最も印象に残っているのは、全国から集まった皆様の圧倒的な熱量です。教育現場の最前線で悩み、挑戦する皆様が、2泊3日(あるいはそれ以上)の濃密な時間を共有し、互いにインスピレーションを与え合う姿は、私自身にとっても大きな学びであり「希望」でした。
学びの機会は「一期一会」です。そして、学びの機会には「はじまり」があれば必ず「終わり」があります。電通育英会様には、これまで貴重な「学びの機会」をご提供いただいておりました。この場に集い、真摯に教育の未来を語り合ってくださった皆様、そして電通育英会様に、心からの感謝を申し上げます。
一つのプロジェクトとしてのリーダー育英塾はここで終了となりますが、皆様の中に芽生えたリーダーシップと、互いを支え合う「アルムナイ」としてのつながりこそが、今後の日本の教育を支える「希望」です。このコミュニティが今後さらに発展し、それぞれの現場で新たな風を起こしていくことを、心より応援しております。
立教大学 経営学部 教授
(人材開発・組織開発)
中原 淳