60YEARS ANNIVERSARY DENTSU IKUEIKAI ▶財団公式サイト

理事長挨拶Greeting

60YEARS ANNIVERSARY DENTSU IKUEIKAI

メインビジュアル メインビジュアル

公益財団法人電通育英会 理事長 中本 祥一 画像

つながり、学び合う。

ー60周年を迎え、
これからの時代に向けてー

公益財団法人電通育英会 理事長
中本 祥一

公益財団法人電通育英会は2023年3月、設立60周年を迎えることができました。財団の活動にご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
当財団は株式会社電通第4代社長 故吉田秀雄氏の「人材の育成は終局の目標である」という信条実現を目指して創設されました。「社会を牽引する次世代人材の育成」という使命のもと、60年にわたり事業を展開しております。貸与型奨学金から始まった奨学事業は、公益財団法人化を契機として2008年には高校時予約の給付型奨学金制度に変更いたしました。その後、給付対象者を順次拡大し、これまでに約4,000名にのぼる学生の学びを支援しております。

また、調査・情報発信事業では大学や研究機関に協力を仰ぎ、人材育成に関する研究や教育の実践活動に携わっております。さらに、2012年度からは助成事業を開始し、NPO法人や大学内組織など非営利団体が行う学生を対象とした人材育成活動への助成を行って参りました。

さて、当財団は設立60周年にあたって「つながり、学び合う。」というテーマを定めました。
異なる地域、異なる大学、異なる専門領域の奨学生同士が出会い、つながり、学び合う。そして、大学や大学院を修了してからも、そのつながりを発展させ続けていく。それが一人ひとりの人生を拓く原動力となり、より良い社会を築く契機となっていくことを、財団として願うとともに、社会へのメッセージとしております。
世界は今、大きな転換期を迎えています。さまざまな問題が複雑に絡み合い、経済や社会、また文明そのものが根本からその在り方を問われています。これらの課題に対処する「新しい価値」を創造するためには、領域を越えて他者と協働していく、知と実践の“ネットワーク”が求められます。一人ひとりが学びの中で積極的に挑戦し、多様な“学び合いのネットワーク”をつくり、創造性を発揮し、変革をリードしていくことが、より良い未来社会の実現につながっていくものと考えております。

これからも公益財団として、次世代社会を牽引し、新しい時代を切り拓く学生の支援を発展させていきます。電通育英会は、さまざまな活動を通じ、学生の方々のつながり、学び合うネットワークの場を提供していく所存です。
今後とも、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2023年4月