IKUEI NEWS vol.84
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変化の激しい時代に、社会という荒波を乗り切るにははじめに 前回までの特集で紹介したように、時代はさまざまな面で過渡期を迎えています。現在大学生の皆さんは、急激に変化している時代の中、社会へ出て行かなればなりません。ここで、変化に関する人間の性質についてこんな話があります。人間には、環境の変化に晒されながらも体の機能を一定に保つ調整機能(医学用語で「ホメオスタシス(恒常性)」)があります。これは心理学の分野でも注目されていて、心の動きや思考にも影響を与えていると考えられているようです。つまり、心も一定の状態を保つようになっていて、本能的に「変化を嫌う」というのです。 しかし、皆さんが経験するであろう変化は避けて通ることはできません。今まで以上のスピードで変化する社会の動きと進化する科学技術、そして社会に出るという環境や立場の変化。私たちは人間に本来備わった「恒常性」に逆らってでも、この荒波を乗り切っていく必要があります。 今回は「変化に対応する力」を探るべく、社会で変化を経験された方々に取材を行いました。編集部インタビューでは、現在の仕事に至るまで多くの変化を経験してきた、エグゼクティブ・コーチの和気香子さんに経験談を交えたお話を伺いました。5ページからは、電通育英会奨学生による座談会。一足先に社会で活躍する電通育英会の元奨学生2名を迎えて、現役奨学生の代表者3名から率直な質問をぶつけてもらいました。そして11ページからは、今回のテーマに関連した、大きな変化にも「折れない心」の身につけ方と、変化の受け入れを妨げる「ステレオタイプ」との向き合い方について、各専門家の先生方にご執筆いただきました。 「変化を乗り切る力」を自分のものにするためにも、社会で活躍する人たちの経験談からそれを一緒に考えてみましょう。イノベーションで進化する社会を学ぶ ❸ 「変化の波」をしなやかに乗り切る特集前回までの特集から、これからの「変化」を振り返るvol.82 私たちが生きる「AIの時代」とは●「ディープラーニング」による 第3次AIブーム● 一部能力は既に人間を超えている● まだ「モノマネ」システムで、 できることは限られている (静岡大学・狩野准教授)● 教育や農業などさまざまな分野への 導入・展開が進む● これまでよりも短いスパンで劇的な進化を 遂げる可能性● 将来的には心を持たせることも可能 (はこだて未来大学・松原教授)● 「人間らしい力」と「数字への理解」が求められるvol.83 私たちの「はたらく」のこれから● 日本の少子高齢化と 労働力不足問題● 政府主導の「働き方改革」による 業務の見直し● テレワークなど、テクノロジーを  利用した働き方の推奨● 企業は永続的な存在ではなくなる (東京大学・柳川教授)● AIやRPAが仕事に導入され、 人が担う業務の内容が変わる (日本IBM・行木氏)● 「イノべーション」を起こせる人間が 求められる時代へ現状未来現状未来IKUEI NEWS 2018.10 vol.84 2

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