IKUEI NEWS vol.84
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安川 慧 さん室蘭工業大学 工学部機械航空創造系学科 2年生やすかわけいNPO法人 大学宇宙工学コンソーシアムThe 9th CanSat Leader Training Program(CLTP)日本大学理工学部(船橋キャンパス)で行われているCLTP。CanSatとは、空き缶を使って作る模擬人工衛星のことで、CLTPでは本格的な技術で製作しながらその仕組みを学び、宇宙工学の知識を広めるリーダーを育成しています。昨年から空き缶に代わって、より高度な小型人工衛星“HEPTA-Sat”(右写真)が使用されています。CLTPには、国内外から宇宙工学を学びたい学生と教員が集まり、全て英語で行われます。活動は全12日間。前半8日間で、HEPTA-Sat製作を通じて、人工衛星の仕組みを基礎から応用まで論理的に学び、後半の4日間は、学んだ知識をアウトプットする教育実習です。知識の普及だけでなく、国際交流による成長の場ともなっている点が評価され、助成に至りました。「本気で」宇宙を目指す人たちの第一歩大学宇宙工学コンソーシアムとはUniversity Space Engineering Consortium、通称UNISEC。大学生・高等専門学校生による実践的な宇宙工学活動をサポートしているNPO法人。現在大学・高専から計53校74団体が参加し、学生会員は800名を超える。さまざまな国から参加者がいたが、国籍を問わず積極的に話し合っていたプレゼンの様子。身振り手振りを交えて必死に伝えようとしていた山崎助教は、活動を通して宇宙工学を「論理的に」学んでもらうことが大切だと話す〈活動の様子〉 取材に伺ったのは、前半最終日の8日目でした。一通り基礎を学び終えた参加者たちは、HEPTA-Satを宇宙に打ち上げたらどのような目的で使うか、2人1組のチームでミッションを練っており、総括としてそのプランの発表がありました。あるチームは、「衛星写真を使って植物の成長を測り、畑の収穫時期を予測する」というミッションを考え、実際にHEPTA-Satにカメラという拡張機能を加え、校内で実証実験をした結果を発表していました。 インドやアルゼンチンなど、英語圏でない参加者が大半のため、時に英語に詰まりながらも決して諦めず、何とか伝えようとしている姿が印象的でした。プレゼンを終えた安川慧さん(室蘭工業大学2年生)は、「とっさに英語が出てこず、勉強不足を痛感した」と話し、さらに英語を学びたいと意気込みを語ってくれました。 CLTPを統括している日本大学の山崎政彦助教は、「文系学生や高校生などさまざまな人たちにもこの活動に参加してもらい、機械的なシステムで溢れる世の中でモノが動く仕組みを理解できるリテラシーを持った人を増やしたい」と今後について語っていました。プレゼン後、参加者に修了証が送られた。前半が終了し、一息ついた和やかな雰囲気でこの日は解散となった参加者の声 私は将来宇宙工学分野に携わりたいと考えており、人工衛星について包括的に学べるCLTPに参加しました。HEPTA-Satを組み立てながら学んでいくという講習では、手を動かしながら学ぶことで座学だけでは学べない「体験」ができたことに非常に意義があったと感じています。 CLTPを通して、衛星と地上局の通信方法や開発する上でのマネジメント管理の大切さに気付くことができました。講習ではさらに、学んだことを教えていく「教育実習」もあり、相手に理解してもらえるように教えるということは、自分にとっての復習にもなり、新しい気付きも多々ありました。今回学んだことを基礎として、後輩にも伝えていき、さらに、自分の夢である本物の人工衛星開発にもつなげていけるよう勉強を続けていこうと強く決意しました。IKUEI NEWS 2018.10 vol.84 34
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