IKUEI NEWS vol.84
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「熊本COC+事業※1」という地域と連動した活動を展開されていますが、「人材の県内定着率10%上昇」と大きな目標をお持ちですね。 熊本県の若者人口を増加させるためには、雇用の受け皿としての産業創生、地元志向を促す教育が必要です。本学は、2015年度の文部科学省のCOC+に採択され、地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先の創出をするとともに、その地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムを実施しています。 主に県央と県北地域の製造業を中心とした産業創生事業は本学がリードし、主に県南地域を中心とした農林水産業成長事業は熊本県立大学がリードします。これらの事業を互いに連携させ、さらに他大学、県、企業、関係事業団体等が参加する「オール熊本」の組織が一致団結しながら、教育(人材育成)・産業創生支援・雇用創出支援を推し進めています。 この事業の中で一番大切なことは、若者に熊本をよく知ってもらうこと。本学では「地方創生プログラム」を設け、地域志向や地方創生についての科目など15単位を取得することで「くまもとプレマイスター」の称号を与えています。今年も法学部の学生が一人、全てのコースを取ってプレマイスターになっています。 ちなみに本学の現状は、卒業生の3割が県内に就職、4割が九州地域の他県、残りの3割が関西や東京など。わずかですが、少しずつ県内定着率は上がってきています。県内就業率、若者人口の増加を大学発でバックアップ大学に入学して、答えの出ない勉学があることを初めて知る学生たち。学生へのメッセージとして、大学での学びの本質について、お考えをご披露ください。 私も「大学とは何か」という答えの出ない問題を考え続け、今もその途中です。一般的に大学は、「研究」「教育」「社会貢献」の三本柱で支えられており、それは確かなことです。しかし、自分が育ってきた医学系のフィールドでは「大学は研究するところ」との認識が強く、「それが他の教育界との大きな違いだ。研究を元に教育しなさい」と私の指導教授もよく言っていました。 研究がないと大学としての意義がほぼなくなるだろうと思います。研究とは学問の集積。過去の知識の集積を続け、解釈して新しい考え方を作ること。それは文系でも理系でも同じです。だから、大学の本質は「知識の集積と開拓」なのです。その集積、あるいは新しく得られた知識を学生たちに教える。これが教育です。 では、学問を続けるための原動力とは何か。それは、学生も教員も同じで、「好奇心」だけです。これを失くしてしまったら、大学の学生である必要もないし、大学の教員である必要もありません。好奇心とは言い換えれば、「疑問を持つこと」です。自分を動かす好奇心を持って、教員は知識を吸収し、新しいものを開拓する。学生は好奇心いっぱいに先生から学ぶ。それが大学での学びに一番大切なことだと思います。大学で学ぶ本質は「好奇心」をもって疑問を追求すること※1 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業しょうへい学長に就任して4年目。ご自身の学長としての目標の進捗状況はいかがですか。 大学の役割は「研究」「教育」「社会貢献」だと申し上げましたが、学長就任に当たってこの3つをどう進めるかを考えました。その結果は、学部を超越して新しい組織をつくり、そこに適切な人材を招聘することでした。 「研究」においては、医学部、薬学部の上部機構として「国際先端医学研究機構」を創設し、学長が指名する機構長を置いたことです。この結果、医学分野の組織づくりはほぼ完了、“原田イズム”は7割達成大学の前身、第五高等学校の生徒をイメージした「龍南健児」の像キャンパスの一部では復旧作業が続いている21 IKUEI NEWS 2018.10 vol.84

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