IKUEI NEWS vol.84
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通したキーワードの一つが、「自分の『軸』を大切にする」ということでした。 和気さんは「自分の中から生まれた価値観や考え方を大事にすること」がとにかく大切だと語り、金子さんと渡辺さんも就活の時に「自分のやりたいこと」をしっかりと見つけることが大事だと話しています。和気さんがキャリアの方向転換を乗り切れたのは、挑戦した留学やMBAが自分の「やりたいこと」と合致していたから。OGの金子さんが希望する職種ではなかったにもかかわらず仕事が続けられているのも、「大規模システムに関わりたい」という思いと大きくずれていないからです。つまり、自分自身の根底にある手放したくない価値観こそが「軸」なのです。とはいえ、13~14ページにご登場いただいた日本大学・岡教授が「とかく自分のことだけは、見えないものだ」と言うように、自分の価値観は「灯台下暗し」になりがちです。まずは、「やりたいこと」から「やりたくないこと」まで幅広く自分について考えて、自分を深く知ろうとすることから変化と向き合う準備が始まるのではないでしょうか。 そして、取材を通して何より必要だと感じたのは、OBの渡辺さんが述べていた、変化を「受け入れること」です。変化は望むと望まざるとにかかわらず、「来る」もの。全ての変化に立ち向かっていては際限がありませんが、とにかく受け入れなければ始まりません。座談会では「能動的に情報を掴む力」についてお話がありましたが、変化を柔軟に受け入れるために、こうした「好奇心」が必要になることは間違いなさそうです。挑戦を支える「折れない心」と「仲間たち」 変化を受け入れた後、それを乗り切るのに必要なのは「挑戦心」ということも教わりました。和気さんは、女優を断念した後も留学に挑戦し、MBAという大きな成果を手にして日本に帰ってきました。OGの金子さんは、希望ではなかった営業に挑戦してその面白さを見つけました。新たなチャレンジが自分の道を切り拓いたのです。 しかし、大学院大学至善館の枝廣教授は、「変化によって大変なことやつらいことがあった時、心が折れてしまう人もいる」と指摘しています(11~12ページ参照)。それでも折れずに挑戦し続けるには、OB・OGのお二人が言っていた「ひとまずやってみる」という気楽な心構えと、「他人と協力すること」が重要だと感じました。和気さんは「多様な人と利害関係のない人間関係」を築くことの大切さを説き、OGの金子さんは「変化を乗り切る力」を「人と結び付くこと」と表現しています。変化への挑戦には、その困難や苦労を支えてくれる仲間の存在もまた大切なのです。 本特集には、社会人の経験に基づいた心強いアドバイスがあちこちに散りばめられています。今回紹介したお話が、「変化の波」を乗り切るための皆さんの羅針盤となれば幸いです。イノベーションで進化する社会を学ぶ ❸ 「変化の波」をしなやかに乗り切る特集IKUEI NEWS 2018.10 vol.84 16

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