大学生研究フォーラム2008

京都大学高等教育研究開発推進センター/財団法人 電通育英会共催 大学生研究フォーラム2008 を開催しました

大学生研究フォーラム2008は無事終了いたしました。
・10月20日発行の「IKUEI-NEWS」にてフォーラムの模様を紹介します。
・次回開催予定のフォーラム2009のご案内は、3月頃を予定しています。

大学生の教育とキャリア形成の在り方を探る

大学全入時代といわれる最近の大学教育にとって、学生をどう育てるかということが喫緊の課題となっています。大学はもはや単なる知識を習得させるだけの場ではなく、知識社会、情報化社会、グローバル社会といった新たな社会状況で力強く生きていけるための人材育成の場ともなってきています。そのためには、正課・正課外教育、キャリア教育など有機連携的・包括的な視点のもと、大学はいかに学生を育てるかということを考えなければなりません。

高等教育における教授学習やファカルティ・ディベロップメントの実践的研究組織・京都大学高等教育研究開発推進センターと、大学生・大学院生への奨学制度で、社会に貢献する有用な人材育成を目指す(財)電通育英会は、現代大学生の姿を正確に理解し、かつ現代社会を力強く生きていける学生を育てるために正課・正課外教育、キャリア教育に求められている課題は何かを包括的に検討するべく、大学生研究フォーラムを開催いたします。

大学、研究機関などで、大学教育についての研究で活躍されておられる先生方に加え、高校で進路指導に携わっておられる教諭、さらにこのテーマに関心ある学生にも参加いただき、これからの「大学生」について幅広い観点から議論を深めていきます。

多くの皆様にご参加いただきたく、ここにご案内させていただきます。

2008年4月
京都大学高等教育研究開発推進センター長  田中 毎実
財団法人 電通育英会 理事長  松本 宏

大学生研究フォーラム2008 開催要項

開催日:
2008年8月2日(土) 9:10受付開始
場所 フォーラム:
京都大学百周年時計台記念館(京都大学 吉田キャンパス)
情報交換会:
京都大学百周年時計台記念館2階・国際交流ホール
開催スケジュール
9:10〜9:45 受付
9:45〜10:15 開会
あいさつ

田中 毎実(京都大学高等教育研究開発推進センター長)
松本 宏(財団法人電通育英会理事長)

趣旨説明

溝上 慎一(京都大学高等教育研究開発推進センター・准教授)

10:15〜11:30 基調講演
「これからの大学教育が育てるべき人間像」兵庫教育大学 学長・中央教育審議会副会長 梶田叡一氏

今日のわが国が抱える初等・中等・高等教育全般の課題状況をふまえて、いま大学教育が学生をどのように育てるべきかの視点・問題点を提供していただきます。

12:30〜14:30 パネルディスカッション 第1部
「大学生のキャリア意識調査2007から示唆される現代大学生像」

京都大学高等教育研究開発推進センターと、(財)電通育英会が共同して昨年実施した『大学生のキャリア意識調査2007』の調査結果に加え、これまでの他の関連調査をふまえて本調査結果が提起している問題点をディスカッションで明らかにしていきます。また、キャリア形成論、大学生論、若者論の代表的論者が、現代大学生への理解を確認するとともに、今後の検討課題を抽出していきます。

司会:
京都大学高等教育研究開発推進センター・准教授 溝上慎一氏
パネリスト:
  • 福島大学人間発達文化学類・准教授 中間玲子氏
  • 上智大学総合人間科学部・教授 武内清氏
  • 独立行政法人労働政策研究・研修機構 キャリアガイダンス部門・副主任研究員 下村英雄氏
  • 東京学芸大学教育学部・准教授 浅野智彦氏

※ 『大学生のキャリア意識調査2007』について
(財)電通育英会 (東京都中央区, 理事長:松本宏) が京都大学高等教育研究開発推進センター(センター長:田中毎実)と共同で、2007年11月に全国の大学1年生と3年生を対象に実施した調査です。調査手法はインターネット調査、2013名の大学生から回答を得ました。
調査目的は、大学1年生・3年生の大学生活実態ならびにキャリア形成活動・将来設計・就職意識・奨学状況などを把握し、当財団の奨学事業の参考とするもので、調査設計・アドバイザーとして京都大学高等教育研究開発推進センター准教授の溝上慎一氏に参画いただきました。
調査概要・結果は(財)電通育英会ホームページ(http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/)をご覧ください。

14:45〜16:00 講演会
講演 1  「キャリア意識と大学教育」

東京大学大学院教育学・研究科長 教育学部長 金子元久氏

講演 2  「アメリカでのキャリア発達研究の理論的展開−なぜ進路指導からキャリア支援なのか−」

筑波大学 特任教授・キャリア支援室長 渡邊三枝子氏

講演 3  「青年期論から見た大学生の成長−何が課題か−」

大阪教育大学教育学部・教授 白井利明氏

講演 4  「教科と連携をとって推進される総合的なキャリア教育を目指して」

広島県立呉三津田高等学校・教諭 牧野亮氏

16:15〜18:15 パネルディスカッション 第2部
「現代大学生像から見えてくるキャリア教育への示唆」

現代大学生の特徴をふまえて、今日おこなわれているキャリア教育の問題点をさまざまな角度から議論します。議論はキャリア教育実践をはじめとして、正課教育での学習、大学教育全般のカリキュラム、地域連携、高等学校との接続をも課題にするなど、今までにない立体的な議論が期待されます。

司会:
独立行政法人労働政策研究・研修機構 キャリアガイダンス部門・副主任研究員 下村英雄氏
パネリスト:
  • 関西大学社会学部・教授 キャリアデザイン担当主事 川?友嗣氏
  • 京都大学高等教育研究開発推進センター・教授 松下佳代氏
  • 龍谷大学・教学部長 経営学部・教授 河村能夫氏
  • 広島県立祇園北高等学校・教諭 久保玲士氏
18:45〜20:30 情報交換会
フォーラムの参加費は無料です。なお、情報交換会の参加費は一人3,000円を予定しております。

登壇者のプロフィール(登壇順)

梶田 叡一(かじた えいいち)氏兵庫教育大学・学長
1941年 島根県生まれ。1964年 京都大学文学部卒。国立教育研究所主任研究官、大阪大学教授、京都大学教授などを経て、2004年12月より現職。文学博士。中央教育審議会委員〔文部科学省〕、言語力育成協力者会議座長〔文部科学省〕など。主な著書に『自己意識の心理学』、『子どもの自己概念と教育』(以上、東京大学出版会)、『教育評価』『新しい大学教育を創る』(以上、有斐閣)など。
講演・議論の内容紹介:

溝上 慎一(みぞかみ しんいち)氏京都大学高等教育研究開発推進センター・准教授
1970年生まれ。1996年京都大学高等教育教授システム開発センター助手・講師を経て、2003年より現職。主な著書に『現代大学生論』(NHKブックス)、『大学生の学び・入門−大学での勉強は役に立つ!』(有斐閣アルマ)、『大学生の自己と生き方』(ナカニシヤ出版)、『対話的自己』(翻訳書、新曜社)など。
講演・議論の内容紹介:

武内 清(たけうち きよし)氏上智大学総合人間科学部・教授
東京大学大学院教育学研究科博士課程退学。東京大学助手、武蔵大学専任講師・助教授・教授を経て、1988年より現職。主な著書に、『キャンパスライフの今』(編著、玉川大学出版部)『大学とキャンパスライフ』(編著、上智大学出版)など。
講演・議論の内容紹介:

中間 玲子(なかま れいこ)氏福島大学人間発達文化学類・准教授
2001年、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了、博士(教育学)取得。奈良女子大学文学部助手を経て2005年10月より福島大学人間発達文化学類助教授、2007年4月より現職。主な著作に『自己形成の心理学』(風間書房)など。
講演・議論の内容紹介:

下村 英雄(しもむら ひでお)氏独立行政法人労働政策研究・研修機構キャリアガイダンス部門・副主任研究員
1997年より現職。専門は職業心理学、教育心理学、社会心理学。博士(心理学)。主にキャリア発達とキャリア教育・キャリアガイダンスのあり方に関する研究を行う。主な著作に『キャリア教育の系譜と展開−教育再生のためのグランドレビュー』(共著、雇用問題研究会)、『キャリア教育への招待』(共著、東洋館出版社)など。
講演・議論の内容紹介:

浅野 智彦(あさの ともひこ)氏東京学芸大学教育学部・准教授
1964年仙台市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1994年より東京学芸大学教員。若者の友人関係とアイデンティティ形成について研究。主な著書に『自己への物語論的接近』(勁草書房)、『検証・若者の変貌』(編著、勁草書房)など。
講演・議論の内容紹介:

金子 元久(かねこ もとひさ)氏東京大学大学院教育学・研究科長 教育学部長・教授
1950年生まれ。1972年東京大学卒業、1984年シカゴ大学大学院修了Ph.D。広島大学助教授を経て、1998年東京大学教授、現在は東京大学教育学部長・大学院教育学研究科長。研究テーマは高等教育論、大学教育改革、教育の経済学等。主な著書『大学の教育力—何を教え、学ぶか』(ちくま新書)、『教育・経済・社会』(放送大学教材)、『近未来の大学像』(編著、玉川大学出版部)など。
講演・議論の内容紹介:

渡邊 三枝子(わたなべ みえこ)氏筑波大学・特任教授 キャリア支援室長
1980年、ペンシルバニア州立大学大学院で博士号(カウンセリング心理学)取得。日本労働研究機構、明治学院大学教授を経て、筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。2006年に定年退職、特任教授として筑波大学キャリア支援室長、現在に至る。主な著書に『新版カウンセリング心理学』、『キャリアカウンセリング入門』、『新版キャリアの心理学』(以上ナカニシヤ出版)など。
講演・議論の内容紹介:

白井 利明(しらい としあき)氏大阪教育大学教育学部・教授
1956年愛知県生まれ。1979年愛知教育大学教育学部卒業。1984年東北大学大学院教育学研究科博士課程後期中退。1984年大阪教育大学教育学部助手・助教授を経て、2001年より現職。博士(教育学)、学校心理士。主な著書に『やさしい青年心理学』(有斐閣アルマ)、『よくわかる青年心理学』(ミネルヴァ書房)など。
講演・議論の内容紹介:

牧野 亮(まきの りょう)氏広島県立呉三津田高等学校・教諭
1960年生まれ。広島大学教育学部卒。地理歴史科(日本史)を担当。校務分掌は教育研究部。教科とキャリア教育を有機的に連携させることで、生徒の学びの動機を喚起し、「自律的な学習者」を育成するプログラムの継承・発展をめざしている。
講演・議論の内容紹介:

川? 友嗣(かわさき ともつぐ)氏関西大学社会学部・教授(心理学専攻)、キャリアデザイン担当主事
日本労働研究機構研究員を経て、1997年関西大学社会学部助教授、2003年より現職。専門は職業心理学、キャリア心理学。近年は特に若年者のキャリア自立に関する研究を行っている。主な論文に「大学におけるキャリア教育の展開−学ぶ力と生きる力の教育−」(『大学と教育』No.41, 44-62., 2005)。
講演・議論の内容紹介:

松下 佳代(まつした かよ)氏京都大学高等教育研究開発推進センター・教授
1991年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。京都大学教育学部助手、群馬大学教育学部助教授、京都大学高等教育教授システム開発センター助教授を経て、2004年より現職。主な著書に『パフォーマンス評価』(日本標準、2007年)、『大学教育学』(共著、2003年、培風館)など。
講演・議論の内容紹介:

河村 能夫(かわむら よしお)氏龍谷大学・教学部長 経済学部・教授
1944年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学。コーネル大学大学院博士課程修了、Ph.D.(発展社会学)取得。龍谷大学経済学部講師・助教授を経て、1985年同教授。同大学大学院経済学研究科長、副学長等を歴任、2007年より教学部長。2004年より大学コンソーシアム京都アカデミックアドヴァイザー。
講演・議論の内容紹介:

久保 玲士(くぼ れいし)氏広島県立祇園北高等学校・教諭
広島県出身。立命館大学法学部卒。広島県教育委員会指導主事、広島県東京事務所主任主事を経て特殊法人国際交流基金。同基金クアラ・ルンプール日本文化センターで副所長として政府間レベルの文化・学術交流の実務を統括。2004年から広島県立廿日市西高等学校進路指導主事,2008年から現職。
講演・議論の内容紹介:

お問い合わせ

京都大学高等教育研究開発推進センター 溝上研究室

〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町

TEL:
075-753-3047
FAX:
075-753-3045

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