IKUEI NEWS vol81
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「三現主義」を意識して、世界を相手に物流の荒波を乗り切る千変万化する物流の世界で、冷静な判断と粘り強い交渉術を駆使し、物流の最前線で活躍する初瀬さん。女性総合職の草分けとしてもその道を切り開いています。製品が確実に届くようにサポートする 明治30年創業、連結従業員数は24万人、売上は約3兆円という国内屈指の大企業、住友電気工業株式会社。銅を原料とした加工品、電線やケーブルを生産する非鉄金属のメーカーです。主な製品は、電力ケーブルをはじめ、自動車用ワイヤーハーネス、光ファイバーケーブル、スマートフォン内部のフレキシブルプリント回路基板など。 取材に訪れたのは、同社の大阪製作所。世界中から観光客が訪れる、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのすぐ近くです。今回ご登場いただく先輩、初瀬圭さんは、大阪製作所内にある同社グループ全体の物流を担当する子会社、「SEIロジネット株式会社」に、本社からの出向という形で勤務しています。 仕事の内容について、初瀬さんに伺いました。 「『必要な時に、必要な場所に、必要なものを、適正なコストで』供給することを使命として、担当製品の国内・輸出入の物流アレンジ、料金管理などを担当しています。受注が決まると、営業部門から出荷アレンジの依頼と納期の連絡を受けます。輸送費用の見積を複数の輸送会社からとり、選定をして手配を進めるというのが主な流れですね。必要なものが必要な時に確実に届くように、サプライチェーンの最後の部分を下支えするのが私たちの仕事です」。覚えることは無数あり、対応は臨機応変に 入社してからは一貫して物流部門に所属しており、現在の主な担当は、アルミ製品と絶縁用チューブの同社事業部門の物流業務です。 「アルミ製品はタイ、絶縁用チューブはアメリカ・ドイツ向けの輸出入業務が多い」と語る初瀬さん。輸出入の業務では最適な料金を導くために知っておくべきことが多々あるといいます。 「航空・海上輸送は、経由ルートで日数と費用が変わり、燃油料金や為替にも影響を受けます。運賃は固定ではなく、そのときの市況や生産時期、輸送の方法や経路などさまざまな要因で変動するのです。 覚えることはたくさんありますが、それが理解できると最適なコストを導き、販売価格に反映し利益を出すことも可能です。自社で輸送のアレンジをしているからこその利点で、外注ではこれだけ細やかなコスト管理は難しいでしょう」。 初瀬さんにとって物流業務で一番大変なのは、「納期調整」だそうです。住友電気工業株式会社(SEIロジネット株式会社 業務部 業務グループ)(大学院奨学生第3期生)初瀬 圭さんはつせけい31

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