IKUEI NEWS vol81
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国際色豊かなシェアハウスで交流の輪を広げる ボーダレスハウス㈱のシェアハウスを利用する日本人のほとんどは、20〜30代の若者です。国際的な交流に関心を持ちながらも、時間や経済的な事情で踏み出せない若者たちから、「国内留学」の一手段として支持されています。一方、外国人入居者は日本語学校の生徒がメイン。その多くが、学外での日本人とのコミュニティを求めての利用です。日常的な国際交流を目的とした入居者が多いことから、騒音や人間関係など、シェアハウスを取り巻くさまざまな問題も、入居者間のコミュニケーションで解決できるケースが多いようです。 同社のシェアハウス最大の特長は、入居者の比率が「邦人:外国人=50:50」となるよう、徹底管理されていること。ハウスメイトの半分が外国人、という状況の維持によって、強固な国際交流コミュニティが育まれています。さまざまな国籍の人々との出会いを求め、数軒のシェアハウスを渡り歩く入居者もいるのだとか。シェアハウスのマネジメントを担う橋本浩平さんに、入居者が無料で利用できる、四つのプログラムについてお話いただきました。 「一つ目は、海外のボーダレスハウス㈱のシェアハウスに5日〜1ヵ月間滞在できる、『FREE HOUSE EXCHANGE』です。宿泊費を節約して、渡航中のスケジュールを充実させることができます。ついて伺いました。 「私は学生時代、バックパッカーとして世界一周旅行を経験しました。当社のシェアハウスを利用したり、世界を歩いたりして国際交流を深めると、外国語に対する苦手意識を払拭できると思います。私はもともと英語が苦手でしたが、旅行という『英語を使わざるを得ない状況』に身を置くことで、外国人にも壁を感じることなくコミュニケーションを取れるようになりました。言葉の壁を前に二の足を踏んでいる方は、とにかく実践を重ねれば、苦手意識がなくなっていくはずです。 また、対話を通じ、さまざまな価値観に触れたおかげで、私の頑固だった性格も、柔軟に矯正されてきたように思います(笑)。周囲との迎合を意識するあまり、『常識』にとらわれがちな日本人にこそ、国際交流は必要かもしれません」。 最後に、ボーダレスハウス㈱の今後の展望について、橋本さんに語っていただきました。 「当社はその名の通り、差別や偏見を持たない、ボーダレスな価値観の普及を目的としています。現在、シェアハウスのコンセプトは国際交流にとどまっていますが、今後は地域交流など『その他プラスα』の要素を加えていく予定です。現在の入居者( 18〜35歳)以外の子供やお年寄りなどの幅広い地域と世代に、ボーダレスな価値観を広めていきたいと思います」。 二つ目は『LANGUAGE EXCHANGE』です。入居者から学びたい言語をヒアリングして、入居者同士で教え合えるよう、マッチングを行うサービスで、言語習得に加え、新たな交流の機会を提供しています。 三つ目は『SHORT HOME STAY』という、短期ホームステイのプログラムです。日本国内の外国人入居者を対象としたこのプログラムは、1〜2泊の短いスパンで、気軽に日本の家庭の文化に触れることができます。 最後は『BORDERLESS EVENT』と題した、花見やバーベキューなどのイベントの開催です。入居者に加え、その友人まで招くことができるので、交流の輪の拡大につながります」。対話を重ねて新たな価値観を見出そう さまざまな企画で、入居者の国際交流を後押しするボーダレスハウス㈱。橋本さんに、日常的に国際交流を行うメリットにボーダレスハウス㈱は、外国人に安心して暮らせる住まいを提供することを目的とし、2008年に事業を開始しました。現在は「国際交流の促進」をコンセプトに、国内外126軒のシェアハウスを運営しています。一般的なシェアハウスと比べ、賃料はやや高いものの、外国人との親交を深めることを目的に、2、3年以上長期居住する利用者も少なくありません。取り組みの特長、言葉の壁を乗り越えることの意義などを伺いました。ボーダレスハウス株式会社国際交流を日常にする、日本国内のシェアハウス国際交流シェアハウスの様子。明日への視点言葉の壁を乗り越えた新しい世界自分を育てる学生生活の過ごし方21東京チーム・リーダーの橋本浩平さん。19

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