IKUEI NEWS vol81
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「語学留学」とはそのための留学です。今後、グローバル化がより進む日本においては、就活が気になるならなおさら留学すべきでしょうし、留学の必要性もより高まってきます。自己肯定感が低い日本人の若者 留学しない理由を「自信がないから」と答えた人は、自己肯定感の低い人だと思います。謙虚は良いことですが、度が過ぎると欠点になります。私はさまざまな大学で留学に関して講義や講演をしていますが、自己肯定感が低い学生が多いことが気になります。よく若いうちは生意気なぐらいがちょうどいいといわれますが、私も同感です。変にへりくだったり、弱気になったりせずに、何事にも前向きに挑戦することができるのが若者の特権だし、社会に活力を与えるのはそのような若者だと思うからです。そしてその挑戦の結果、失敗したり成功したり、悩んだり喜んだりする経験が、自分の成長につながるのです。 私は仕事で世界の多くの国の若者を見てきましたが、日本人学生の自己肯定感の低さは際立っており、日本人の若者の欠点だと思っています。留学の一番の効用は自己肯定感を高められること 2015年に約5800人を対象に行われた「グローバル人材育成と留学の長期的なインパクトに関する調査」(科研費プロジェクト:明治大学 国際日本学部 横田雅弘教授ほか)という調査統計があります。この調査では留学経験で向上した能力、留学帰国後の就職やキャリアの影響、価値観・行動の変化、人生の満足度などについて調査しています。 この調査結果から、留学でどのような意識が高まったかという質問に対して、自己効力感(自分はやるべきことを実行できるという意識)が高まったと答えた人が、留学経験者では「強くそう思う」21%、「そう思う」53・3%。一方、留学非経験者は、大学(大学院)を卒業して自己効力感が高まったと答えた人は、「強くそう思う」5・2%、「そう思う」35・0%でした。 また、自己肯定感(自信)が高まったと回答した人は、留学経験者で「強くそう思う」21・5%、「そう思う」50・2%で、留学非経験者は「強くそう思う」4・7%、「そう思う」32・0%になっています。つまり、留学経験をすることによってその人の自己肯定感が高まって自信がつき、より積極的に行動できるようになるのです。このマインドセットの変化は、その後のその人の人生に大きなインパクトを与えるものだと私は確信しています。そして、これが現代の日本人学生が留学することの最大の効用だと思います。留学で、言葉の壁を乗り越える体験を 留学とは母国語がうまく通じない、文化や習慣も違う、食事も環境も違うアウェイな環境の中で、学ぶことです。多くの苦労が伴いますが、学ぶことも大きい。前述したように自己肯定感が上がり、その後の人生に大きなインパクトを与えてくれます。何よりも、留学に勇気を持って挑戦し、さまざまな体験したことが自分を大きく飛躍させることになるのです。是非、皆さんも留学に挑戦してみてください。一般社団法人海外留学協議会(JAOS)理事・事務局長。日本の大学とカリフォルニアのカレッジ卒業。1986年から留学事業のキャリアを積み大学・政府関連機関主催の留学イベントなどで講演もこなす。留学カウンセラーのネットワーク作りや育成にも尽力。著書に『こうすればなれる留学カウンセラー』(リーダーズノート社刊)、『英語はアジアで学べばうまくいく』(秀和システム社刊)がある。星野 達彦(ほしの たつひこ)14

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