IKUEI NEWS vol81
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留学は日本人学生にとって必要なこと? 皆さんは国が行っている「トビタテ!留学JAPAN」という留学促進キャンペーンをご存知ですか?このキャンペーンの他にも、ここ数年、国は留学希望者に向けての奨学金を増やしたり、学生向けに留学を推進する国内の大学に助成金を出したりして、日本人の留学生を増やそうと努力しています。国は、なぜそこまでして日本人の留学生を増やそうとしているのでしょうか?少なくとも、国は、「留学は日本人学生にとって良いものだし、必要なもの」という認識であることは間違いないでしょう。そうでなければ、2020年までに日本人留学生の数を倍増するという目標を掲げて、税金をつぎ込んで、このような留学啓発活動を行わないはずです。 国がここまで支援をして皆さんに留学を促していますが、皆さんは留学についてどう考えていますか?留学したいですか、したくないですか?何のために留学するの?  皆さんに留学の是非を判断してもらうためにも、過去に留学を経験した皆さんの先輩たちは、なぜ留学したのかを見てみたいと思います。 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が留学経験者に行った調査の結果を見ると、一番多かった動機は46・5%の人が選んだ「語学を本場で学びたかったから」で、二番目は39・5%の「外国生活により視野を広げたかったから」、そして三番目は22・7%の「海外の学校で勉強してみたかったから」です。 私も留学経験がありますが、私の動機も同様に「語学習得、海外生活、海外で勉強」でしたし、もっと言えば「自分の将来を変えるほどの大きな挑戦をしてみたかった」ということでした。挑戦は日本でもできるかもしれませんが、島国で同質性の高い人たちが暮らす日本を飛び出して世界を見たかったし、将来、日本だけでなく世界を視野にキャリアや人生を歩んでいくためには、留学は必須だと考えていました。そして、その考えは間違っていなかったと、30年以上経って留学のプロフェッショナルになった今振り返っても思います。なぜ留学しないのか? ある調査によると日本人学生が留学しないメジャーな理由は、「お金がないから」、「語学ができないから」、「自信がないから」、「留学後の就活が気になるから」、「留学する必要性がないと思うから」など。 これらの理由の中で、私が一番気になるのは「自信がないから」です。その他の理由は、ある意味きちんとした情報提供をして対策を指南すれば解決します。お金は前述したような奨学金なども以前より潤沢にあるし、フィリピンのような安い留学先もあります。語学はできないから行かないのではなく、語学ができないからそれを学びに留学すべきです。留学で言葉の壁を乗り越える体験を寄稿●3 星野 達彦一般社団法人海外留学協議会(JAOS) 理事・事務局長アウェイな環境での経験が「自信」につながる言葉がうまく通じない厳しい環境で学べば、自信や積極性が身に付く。「自信がない」を克服して人生を豊かにするために、留学しよう。明日への視点言葉の壁を乗り越えた新しい世界自分を育てる学生生活の過ごし方2113

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