IKUEI NEWS vol.79
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自分なりの「教養」への考えを持つ 「教養」という言葉はどんな意味を持っているのでしょうか。広辞苑をひもとくと、「単なる学殖・多識とは異なり、一定の文化理想を体得し、それによって個人が身につけた創造的な理解力や知識。その内容は時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる」とあります。 Web辞書の大辞泉では、「学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動」と記されています。 二つの辞典における「教養」の定義から分かるのは、幅広い知識を有することはもちろんですが、さらに、知識をベースとした創造力や理解力など「考える力」と「心」が深く関わっているということです。 それだけに、いつの時代にも通用する原理・原則はあるものの、その多くは時代の変化、社会の進歩に即して変化する、あるいは進歩するものということになります。「教養」が持つ意味とは教養を求める声は高まっている 今号の特集で企業人、大学教授、作家など、多彩な立場の方々に、さまざまな観点から「教養」について語っていただきました。ある人は「考える力」や「問題を発見する力」が教養の骨格と言い、またある人は「生きる態度」であると述べるなど、それぞれが語る「教養」は、人により多様な表現で言い表されています。 その反面で、教養の中身の表現に多少の違いがあっても、教養が人生において必要だということは皆さんに共通していました。内閣府政府広報室の「教育・生涯学習に関する世論調査」(平成27年12月調査)には、教養について興味ある結果が報告されています。 社会人が、いったん社会に出た後に、「もう一度、学び直しをしたい」と考えた理由のトップは、「教養を深めるため」というものでした(図1)。 社会に出て、改めて「教養」の大切さを実感したことがこの回答に表れているのではないでしょうか。〈図1〉 学び直したいと考えた理由内閣府政府広報室「教育・生涯学習に関する世論調査」(平成27年12月調査)より学校を出て一度社会人になった後に、学校において「学んだことがある(現在学んでいる)」、「学んだことはないが、今後は学んでみたい」と答えた者に、複数回答教養を深めるため今後の人生を有意義にするため就職や転職のために必要性を感じたため現在または学んだ当時に就いていた職業において必要性を感じたため他の人との親睦を深めたり、友人を得たりするため自由時間を有効に活用するため仕事以外で生活上の必要性を感じたためその他特にないわからないN=817人0102030405060(%)51.848.80.728.425.121.216.915.90.90.52

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