IKUEI NEWS vol.79
26/36

大学教員としての誇りをもって、教育と研究の両面から広い世界に貢献する会津大学は、コンピュータ理工学に特化した福島県立の単科大学です。吉良さんは、昨年10月から同大学の准教授として働き始めました。若くしてその志は高く、日々の教育と研究に情熱を注いでいます。社会学を専門に指導・研究する若手准教授 鶴ヶ城や白虎隊などで有名な福島県会津若松市。会津地域初の4年制大学として、1993年に会津大学が設置されました。今回は、その会津大学で准教授を務める、吉良洋輔さん(30)にお話を伺いました。 会津大学は、THE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)誌の2017年大学ランキング日本版で国内23位に選ばれるなど、いま世間の注目度が高い、学生数1200名余りの小さな単科大学です。吉良さんが所属する「文化研究センター」は文系教養科目を教育・研究しており、数学やコンピュータを使って、社会の現象について解き明かす社会学系の「数理社会学」が吉良さんの専門分野です。主な研究テーマを「社会規範」としている吉良さんに、自身の研究についてご説明いただきました。 「『社会的ジレンマ』をご存知でしょうか。個人にとって合理的で利己的な選択をすると、結果として社会にとって非合理的な結果を招いてしまうというものです。ゴミのポイ捨てを例に説明すると、ゴミをポイ捨てすると捨てた人は家にゴミを持ち帰らないから楽ですが、皆がポイ捨てをすると町はゴミだらけになってしまいます。そして、皆がポイ捨てをしていたら自分だけ持ち帰ることはなくなり、町はさらに汚れていくのです。 しかし、実社会ではさまざまな規範が存在し、皆がこうした裏切りをすることはほとんどありません。社会規範がどのようにして出来上がり、人々が協力するようになるのかということを、数学モデルやコンピュータシミュレーションを使って研究しています。社会学の中でもかなり理系要素が強い分野です」。自由で責任ある大学教員は唯一無二の天職 吉良さんは、東北大学2年次に「行動科学研究室」と出会ってから、数理社会会津大学 文化研究センター 准教授(大学院奨学生第4期生)吉良 洋輔さんきらようすけ23

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る