IKUEI NEWS vol.78
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何にでも興味を持って取り組む性格 大学・大学院時代を振り返ると、どうやら私は何にでも興味がどんどん湧いてきてしまう性格のようです(笑)。大学には1年浪人して入学しましたが、浪人時代に興味があったのは臨床心理学。志望していたのはほとんど心理学系の学部でした。 しかし、予備校で面白い現代文の先生に出会ったことで、文学系にも興味が出ました。文学も心理学も両方学べる大学を探して、慶應義塾大学の文学部を見つけ、入学に至ったのです。 同文学部では2年次まで一般教養科目を中心に学ぶのですが、ジャンルを問わず幅広く学んでいるうちに今度は社会学に関心が出てきました。3年次に専門科目へ進む際には社会学を専攻し、教育社会学を専門に学んでいました。 3年次には就職活動をした上でもう少し勉強がしたいと思い、大学院への進学を決意。大学院では同じく社会学系の分野ではありましたが、興味があったのは公共政策。主に高齢化についての研究をしていました。 こうして色々な分野を渡り歩いてきましたが、今仕事に一番活きているのは、知識自体ではなく、知識を身に付けて活かすためのプロセスの組み方です。どこに自分が着目していて、どう掘り下げて、どうすればアウトプットできるか。このプロセスがスムーズにできるときは、仕事もスムーズにこなすことができていると感じますね。好きなことにはとことん打ち込み突き詰めよう 大学院時代に、私の価値観に影響を与えた忘れられないことが一つあります。それは、フィールドワークのために訪れた高齢者の入居者が多い「戸山団地」で、あるおばあさんと出会ったことです。 90歳にして画家として活動している彼女は、個展も開くほどにアクティブな女性でした。決して若い頃から絵を描いてきたわけではなく、仕事と子育てをこなし、夫の死を乗り越え一人になってから、好きだった絵画に精力的に取り組み始めたそうです。いつ死んでも構わないから、最後までとことん自分の好きなことをやる。そんな考え方で絵を描いているおばあさんの、心から楽しんでいる顔がとても印象に残っています。 奨学生の皆さんにも、「好きなことをとことんやる」ということを実行してほしいと思います。学生時代は凝り固まった考え方を持たずに、柔軟に構えて、興味が赴いたままに進んでいくと良いと思います。そして、興味が出たことに対しては、ひたすらに突き詰めてください。学生時代はそこに費やす時間もあります。この時間は本当に宝物だ、と私は今更ながら実感しています。無駄に使わず、少しでも多くのことを突き詰めていきましょう。大学時代は見聞を広めるために、アメリカ(左)やイタリア(右)などを巡りました。※所属部署は取材当時のものです。31

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