IKUEI NEWS vol.77
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「本当の」勝間和代から、世間へ 私は「努力できない」と諦めてしまう、後ろ向きな世間の風潮に疑問を抱いてきました。なぜならば、努力ができなければ、努力しなくて済む習慣を身に付ければいいだけのことだと思うからです。 実際私も頑張ることが苦手で、考え方の改善と周囲の皆さんの助けによって、ここまでやってきました。ところが私は誤解を受けやすく、「勝間和代だからできた」「勝間和代みたいに頑張れない」とよく言われます。一日たった3時間しか机に向かっていられないのに。受験勉強などもってのほかでした。受験に合格した人の手記を読み、親に頼んで塾へ通い、つまりは誰かの助けを借りることで、どうにか乗り越えられたのです。 世間の後ろ向きな風潮は、「やればできる」の意識と、「4つの力」によって変えることができます。勝手に作り上げられた「勝間和代」という虚像を壊し、私を助けてくださった皆さんへ感謝の気持ちを示すべく、お話していきたいと思います。自分の「できる」を広げる、「4つの力」 「4つの力」とは、①しなやか力、②したたか力、③へんか力、④とんがり力、のことです。これらを身に付け繰り返し行使していけば、自然と周囲の助けが得られ、誰でも「やればできる」ようになります。①しなやか力…自分の長所を見つけ、有効活用する方法を考える能力のことです。長所を生かすことができれば、仕事の生産性はぐんと上がります。いっそのこと、長所以外のことはやらないと割り切ってしまうのがおすすめです。②したたか力…自分の長所が見つかり次第、目標に向かって先陣を切っていく力です。ほんの僅かな優位性が次第に大きな差を生むことを「マタイ効果」といいます。これを意識して、自分の長所を生かせる分野でリーダーシップを取ってみてください。③へんか力…日々変わっていく周囲の環境に、自分を適応させる能力です。この力は、あえて長所ではない分野に挑戦し、時折失敗を経験することで身に付いていきます。④とんがり力…①〜③を結集することで得られる、自分に市場価値があることを集団の中で認められるための力です。それぞれの力をうまく使いこなしていると、周囲が自分を「圧倒的なリターン」を生み出す存在として認識するようになり、頼まなくても誰かが助けてくれるようになるのです。一度助けてもらえれば、今度はこちらが助け返すことができ、「Win‐Win」の関係が成立します。「Win‐Win」は、自分が「できる」ことの範囲をどんどん広げてくれます。毎日少しの改善で、「やればできる」人間に 私は常に「0・2%の改善」を意識してきました。毎日少しずつ、0・2%だけでも自分を改善していくと、複利計算上、1年後の自分は元の200%改善された人間になるからです。2年で400%、3年で800%といずれ誰も追いつけないレベルに達しますので、コツコツといろいろなことを経験し、自分を改善してみてください。 「勝間和代だからできた」のではなく、「勝間和代だってできた」のは、様々な人と助け合えるような環境作りと行動のために4つの力を身に付け、自分の改善を心がけていたからこそ。私も皆さんも、「やればできる」を合言葉に、夢を叶え合える未来へ邁進していきましょう。奨学生の集い・講演要旨「やればできる」あなたを変える4つの力経済評論家/中央大学大学院客員教授 勝間 和代 さん1968年東京都生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」選出ほか受賞多数。少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言をしており、ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている。著作多数、著作累計発行部数は500万部を超える。経済評論家/中央大学大学院客員教授勝間 和代34

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