IKUEI NEWS vol.77
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キャンパスで聞きました音楽も芸術も実技優先、卓越した力ある学生を育てていく 私は両親が美大出身で、父が絵画教室を開いていたこともあり、自然と絵を描くことに親しみ、美術科のある高校に進学しました。高校2年で専攻科を選ぶとき、二次元で表現する絵画よりも、三次元を扱う彫刻の方がより深い表現を形にできると思い、彫刻専攻を選びました。 彫刻というと、木や石を削って形を作るイメージがありますが、私は写真を使って制作しています。切り刻んだり重ね合わせたりして、平面から立体まで、様々な形を作り上げます。現在、卒業制作中ですが、今まで作ったものの中でも大きな作品になる予定です。 ゆくゆくは作家として活躍し、生活できるようになりたいです。その道のりが楽ではないことは、両親や先輩方を見て知っているつもりです。それでも、厳しいことを覚悟の上で頑張っていきたいです。 生活の全てが作品に結び付くので、無駄なことは1つもありません。これからも、些細なことも吸収し、より良い作品を作り上げる糧にしていきたいと思います。美術学部美術科 彫刻専攻 4年佐野 魁さんさのかい 私は中学で美術部に入部し、自分の絵を多くの人に見てもらう喜びを知りました。美大を目指していた友人の影響もあって、自分もその道を志してみようと思い、今に至ります。 私は愛知県の出身で、実家から通学しています。本学を選んだのは、実家から近いというだけではなく、自然に溢れ、広いスペースを使って制作できることに魅力を感じたからです。 美大生には作家を目指す人も多くいますが、私は企業への就職を考えています。自発的に活動するよりも、組織に所属してチームで一つの目標を目指す方が、自分に向いていると思うからです。今はゲームの背景デザインなどに興味がありますが、まだ大学生活も半ばなので、これからどの方向に進むかを決めていきたいです。 2年生になって、自由に絵を描ける時間も増え、小さなコンクールにも少しずつ出品しています。これからも多くの人に私の絵を見てもらい、いつか誰かの心を癒せるような絵を生み出したいと思います。美術学部美術科 油画専攻 2年佐藤 柚有さんさとうゆう 私は幼少期から続けているヴァイオリンを専門にしています。この大学は、浪人時代にレッスンを受けていた先生に強く薦められ、オープンキャンパスに来たとき、学生や先生方の伸び伸びとした雰囲気を肌で感じ、進学先として選びました。 将来の目標は、音楽を通して多くを伝えられる表現力を持つ演奏家になること。その目標は高校進学前に決めていたので、高校はあえて、演奏家ならば必須となる語学の学習が充実している学校を選びました。この先は、大学での室内楽やオーケストラの授業、また学内や学外でのコンサートを通して表現力・技術力ともに研鑽を積みたいと考えています。忙しくはありますが、とても充実して楽しい毎日です。 今まで音楽を続けてこられて、本当に恵まれていると感じます。両親をはじめ、支えてくださっている方々への感謝を忘れず、目標を目指して頑張っていきたいです。音楽学部音楽科 器楽専攻 弦楽器コース 2年長谷部 りささんはせべ-----これからの大学運営の方向性について考えをお聞かせください。 芸術大学というのは実技を優先する大学です。40数年前に私が入学したときの初代学長・上野直昭さんは、入学式のスピーチで「 10年間で1人の傑出した芸術家が誕生すれば、大学として責務を果たせる」と言いました。また、本学は芸術家を養成する大学であることも最初に言われたこととして強く印象に残っています。 本学に入学する学生は、目的を持って覚悟を決めてきますから、極端にいうと特別な指導をしなくても、自分でどんどん勉強します。やるなといってもやる、そういう大学です。 学長就任の所信表明では、「創立から50年を経て、これからも愛知県立芸術大学が生き残るには、実技中心の大学であることの再確認が大切だ」と申し上げました。芸術という実技に重きを置く大学である特殊性を生かし、この特色をさらに発展させない限り生き残れないこと。音楽も美術も、中途半端ではなく、抜群に絵が描ける、ピアノやバイオリンも群を抜く、卓越した学生が欲しいということをお話しし、生き残る道はこれしかないと言い切りました。今でもそう思っています。なお てる30

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