IKUEI NEWS vol.77
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4年のブランクを物ともせず充実させた大学・大学院生活 私は高校から4年間の浪人生活を経て、広島大学に入学しました。医学部志望から文系の心理学への変更、アルバイトと勉強の両立と、浪人生活は長く険しいものでした。 入学後は、とにかく4年分を取り返せという気持ちで、勉強にアルバイトに必死で取り組みました。大学に入ったからには、ここで力を蓄えて、高校時代の同級生を抜き去るくらいの反骨精神を持って学生生活を過ごしましたね。とても負けず嫌いなんです(笑)。 大学・大学院時代は今の自分を作り上げるさまざまな出来事がありました。研究室でお世話になった大塚泰正先生と出会ったことで産業領域で働こうという決心をし、C’s PORTとの出会いも大塚先生に外部の勉強会へ連れ出してもらったことがきっかけでした。また、アルバイトで3年間、個別指導の塾講師をしていたことは、今、カウンセリングをするときの糧になっていると感じます。 実は、妻との出会いもこの大学でした。浪人の4年間は妻に出会う準備期間だったのかもしれません(笑)。今では夫婦揃って臨床心理士。1歳半の子どもがおり、毎日子育てに奮闘しています。子どもの発達は心理学のテーマでもあるので、行動を観察しながら夫婦で楽しくやっています。人とのつながりを大切に自分の「好き」に打ち込もう 奨学生の皆さんには、興味を持ったことは周りの目を気にせず、とことんやってほしいと思います。大学生はそれがじっくりできる貴重な時期です。学生のうちに、一つでも「これに打ち込めた」と誇れるものがあれば、それはその後の人生のどこかで必ず活きてきます。 そして、好きなことをとことんやっていく中で、それが人の役に立てられる部分がないかを考えてみてください。ただ自分が好きというだけでなく、他の人とのつながりを感じることができれば、もっと充実したものになっていきます。 私自身は電通育英会にお世話になっているときに、千葉県・幕張で行われた大学院生セミナーに参加して刺激を受け、他人とのつながりの大切さを感じることができました。それぞれ専門も違う学生たちが集まって、一晩かけてテーマについて議論をしていく。色々な専門があるということは、それだけ考え方があり、こだわりがあるということです。こうしたセミナーなどの機会に是非熱い気持ちを持って参加してみてください。人とのつながりは、自分の打ち込んでいることを色々な角度から眺めることにもなり、自分だけの世界では見えないものが見えてくるはずです。大学時代の仲の良かった友人たちと(左端)。大学院時代、チェコ・プラハにて。右端が恩師である大塚泰正先生、右から2番目が奥様。26

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