IKUEI NEWS vol.77
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株式会社 C’s PORT(大学院奨学生第5期生)崎山 宗恒さんむねひささきやま心の部分から人の健康を支える 日本の政令指定都市の一つ、広島県広島市。戦争の悲劇を伝える世界遺産、広島平和記念碑(通称・原爆ドーム)を望むオフィスビルに、株式会社C’s PORTはあります。 今回ご登場いただく先輩は、臨床心理士として同社で働き始めて5年目の崎山宗恒さん(33)。企業や学校、官公庁などの組織に出向き、カウンセリングやメンタルヘルスに関わる研修などを通じて、心の健康を支援しています。 臨床心理士とは、一言で表せば「人の心の健康をサポートする者」。学校に勤務しているスクールカウンセラーや、病院の精神科や心療内科に勤めるカウンセラー、司法の場で犯罪被害者のメンタルを支える者など、臨床心理士の資格を持つ人たちはさまざまな場面で心のケアが必要な人たちに寄り添う仕事をしています。 崎山さんが、人の心を扱う臨床心理士の道に進もうと決めたのは、大学受験浪人中のときだったそうです。 「高校当時、人の役に立つ仕事がしたいと思い、医師を目指していました。しかし浪人中に考えるうち、病気になった人を治すことが役目の医師とはまた違う立場で、もっと根幹から、治療が必要になる前からアプローチをしたいと思った時に心理学に辿り着いたのです。『病は気から』とよくいわれるように、内面が元気であれば身体の活性化にもつながります。心を病んでいる人を相手にするだけでなく、普通の人をさらに元気にするという、医師にはないポジティブな側面もあるところに惹かれました」。産業領域から心理学を世間に広める 定期的に民間企業や行政機関に出向いて、そこで働く人の話をカウンセラーとして聞いたり、メンタルヘルスやコミュニケーション研修の講習を行ったりすることが崎山さんの毎日の仕事。臨床心理士の勤め先としては病院や学校が圧倒的に多く、企業などの産業心の健康を支え、前に進む一歩を後押しする臨床心理士企業などで働く人たちを対象にしたカウンセリングや研修など、臨床心理士として活躍する崎山さん。人の心というセンシティブな問題を取り扱うお仕事の難しさややりがい、抱く思いについてお話を伺いました。24

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