IKUEI NEWS vol.77
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資格取得の目的はさまざま個と多様が共存するサークルに 東京都新宿区にある早稲田大学戸山キャンパスの学生会館に、他部と共同使用とはいえ部室を構える「資格ゲッターズ」。1999年の設立から17年の歴史ある早稲田大学公認のインターカレッジサークルです。 発足当初は「履歴書に書ききれないほどの資格を取る」というコンセプトがマスコミに注目され、メンバーは様々なメディアに出演。取得した資格の多さは世間の目を引くこととなりました。スタート当初はわずか数名のメンバーでしたが、17年の歳月を経た2016年度は、他大学の学生10数人を含め、合計150名以上と大所帯に。「資格は個人で取得するもの」という固定観念から抜け出し、大勢で積極的な情報共有を行えるのは、まさにサークルならでは。また、資格取得のスタンスも、「多くの資格を取る」だけではなく、「仕事に役立つ資格を」、「興味あるものを優先して」など、メンバーそれぞれに委ねられ多様化してきているようです。 昨年までサークルの渉外を担当していた人間科学部3年生の木谷寿貴さんは、これまでタオルソムリエをはじめ54もの資格を取得してきました。それでも、数だけを目的として活動しているわけではないと言います。 「サークルに参加した当初は、合格する資格の数を目標に据えていました。しかし、資格の勉強をすることで、日常感じていた疑問が解決でき、物事の由来を知る機会も増え、それに喜びを資格への挑戦をきっかけに知らない世界の扉が開く 大学での学びと挑戦する資格に共通項はあるのでしょうか。木谷さんはこう語ります。 「私は就職活動に役立つものというよりは、日常生活で生かせる資格を多く取得してきました。しかし、大学での勉強と完全に切り離しているわけではありません。大学で色に対する認知や感性等を学ぶ一方で、資格では、色に関する検定の中でも知名度の高い色彩検定1級をすでに取得。ファッション関係の仕事に関心があることも手伝い、カラーコーディネーター検定1級が次の目標です。専門分野とそうでない分野の両方の資格に挑戦することで、多角的な思考を身につけたいです」。 木谷さんは資格取得にチャレンジすることのメリットについて、こう続けます。 「資格への挑戦は、自分の専門外の分野を知るきっかけとして貴重な体験。参考書を少し読むだけでも、知らない世界についての興味が広がります。場合によっては、将来の仕事への興味さえ変わる可能性を秘めています。人生の様々なきっかけを得るために、資格へのチャレンジは大切だと思っています」。感じるようになってきたのです。その結果、資格取得の目的に『自分の知識欲を満たす』ことも付随してきました」。 現在の渉外担当(2016年 12月に交代)であり、副幹事長の立場も兼任する文化構想学部2年生の森川友理さんは、宅地建物取引士の資格と、漢字検定1級の取得が当面の目標です。 「漢字検定1級は、資格ゲッターズでも大学生のうちに合格した者がいない聖域です。かなり厳しい関門ですが、頑張って第一号を目指します」と意欲満々です。資格への挑戦で未知の扉を開ける。発足からの17年間で、サークルのスタンスが少しずつ変わったという早稲田大学公認サークル「資格ゲッターズ」。メンバーの資格に対する思いを伺いました。早稲田大学 公認サークル 資格ゲッターズ人生の「きっかけ」を求めて、資格への挑戦を続ける左から森川友理さん、木谷寿貴さん。学生の資格取得の取り組み事例取材部室での様子。沢山の参考書が用意されています。18

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