IKUEI NEWS vol.77
14/40

資格を生かして稼ぐ人のイキイキとした表情 私が編集長を務めている資格専門誌『稼げる資格』では、これまで数多くの「取得した資格を活用し、実際に稼いでいる方々」を取り上げてきた。全くの未経験から畑違いのジャンルの学習を開始し、今ではその道のプロフェッショナルとなっている方。業務を通じて抱いた興味のおもむくままに学び、ボランティアや地域活動など活動の幅も社内外へと広げている方。みなさん、たとえ、稼げるようになるまでの苦労の日々を語っている時も、その表情は生き生きと輝いている。 一方で私は、キャリアカウンセラーとして、また労働相談員として、成長実感が得られないという悩みを持つ方をはじめ、さまざまな事情で現在苦境にある方の支援にも携わってきた。中には、資格を持つ方も多くおられる。 何がその違いを分けているのだろう?素朴な興味で、編集部でアンケート調査を実施してみた。「自分は社会や誰かのために役立っていると思うか」という自己効用感やキャリア満足度は、資格の有無で異なるのか?また、仕事上のやりがいやストレスはどうか?その際何の気なしに、「資格の有無による差」だけではなく、「活用の有無」も考慮することにした。つまり、「取得した資格を活用している方」「資格は所持しているが活用できていない方」「特に資格を持っていない方」、この三者の違いを聞くことにしたのである。 すると、驚きの結果が待っていた。資格を活用していない人のキャリア満足度は、持っていない人よりも低い 最も特徴的な結果が、左のグラフである。 まず注目していただきたいのは、「資格活用者」の8割近くが「自分が社会や誰かの役に立っている」と感じていること、また6割以上が「自分の仕事や人生について満足」していること。 他の質問項目の結果と統合すると、「仕事のやりがいが高く」「自分のペースで仕事ができ」ていて、自己効用感があり、これまでの仕事や人生にも満足をしている…そんな資格活用者の幸せな姿が現れてくる。これはまさに、取材で出会った方々の姿そのものであり、強い納得感があった。 一方で、取得した資格を活用できていない人の場合は、自分が社会や誰かの役に立っていると答えた人は約5割。さらに、仕事や人生に対する満足度にいたっては、「満足」「どちらかといえば満足」と答えた人は29%にとどまり、なんと、資格を所持していない人々よりも低い数字となっていたのだ。資格で稼げる秘訣・稼げない理由寄稿●3乾 喜一郎株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 『ケイコとマナブムックシリーズ』編集長 資格選びは人気ランキングや人の意見に惑わされず、体験して得られた「主観的判断」で資格で稼げている人は皆、学び続けている人。それが「キャリアへの満足度」「自己効用感」「やりがい」に直結する。■ 資格と「自己効用感」の関係Q1自分は社会や誰かのために役に立っていると思うか?49%31%資格を活用している人資格を持っていない人資格はあるが役立てていない人『稼げる資格』編集部によるアンケート調査(2014)より作成「思う」「どちらかといえば思う」■ 資格と「キャリア満足度」の関係Q2自分の仕事や人生について満足を感じますか?64%29%34%資格を活用している人資格を持っていない人資格はあるが役立てていない人「思う」「どちらかといえば思う」78%明日への視点「資格」と正しく向き合う自分を育てる学生生活の過ごし方1811

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る