ikueinews vol76
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新入社員育成プログラムでの経験を成長につなげる取り組み事例報告③昭和電工株式会社 総務・人事部事業支援グループ マネージャー 安藤 直人 時代の流れとともに生まれた 「経験学習ノート」の活用 本日お話させていただくのは、「経験学習ノート」を使った、新入社員育成プログラムについてです。まず、当社がこれを導入した経緯をお話します。 新入社員を早期に戦力として加えることが課題だった2005年当時、「研修テーマ制度」というOJTプログラムが始まりました。これは新入社員が向こう1年間の仕事のテーマに、先輩社員の指導のもと取り組むというものです。会社に入って早期に、職場の重点課題などのテーマを解決したという「成功体験」や、できたことやできなかったことを把握する「自己理解」を経験してもらうことで、成長や能力開発を促す狙いがありました。 ところが、リーマンショックや東日本大震災などを経た2012年以降、それぞれの職場では成功体験につながるようなテーマが減少し、彼らの学びを深めることが難しくなってしまいました。そこで導入されたのが、「経験学習ノート」を使った、新たな育成プログラムです。 経験学習ノートには、「経験学習サイクル」の各項目を記入することができます。「経験学習サイクル」とは、①何かを「経験」したあと、②振り返って「内省」をし、③そこから「教訓」を引き出し、④「適用」や「応用」をすることで、再び訪れる「経験」に生かすという一連の流れです。 「経験学習サイクル」は トレイニーと指導者の両者で回す ノートの導入に当たって意識したのが、①ノートに書き込むことで経験学習サイクルを回してもらい、その流れを新入社員すなわちトレイニーに定着させること、②指導者もこれに関わること、③トレイニー同士でも学んでもらうこと、の3点です。 経験学習サイクルやノートの使い方については、トレイニーは勿論、指導者となる先輩社員にも研修で説明します。それ以降、トレイニーには2週に1回の頻度で指導者にノートを提出してもらい、サイクルを回します。研修テーマ制度のテーマ決定からしばらく経ったところで、指導者たちがノートを持ち寄り、トレイニーの取り組みや指導の観点から「ベストオブ経験学習」を決定します。それをトレイニーにフィードバックし、今度はトレイニー同士でどんなサイクルが成長につながるのか議論してもらいます。最後に研修テーマ制度の成果発表の翌日に振り返りの場を設け、研修テーマ制度の取り組み全体を振り返り、プログラムは完結します。大学、企業からの報告 「経験で終わるな、メタに上がれ!」大学生研究フォーラム 201613

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