IKUEI NEWS vol72
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多様な観点から恋愛と結婚を捉える 「若者が恋愛離れしている」とはよく聞くフレーズです。果たして本当なのでしょうか。ファッションブランドWEGOと電通若者研究部の共同調査では、男子学生の76%、女子学生の86%が恋愛に興味を持ち、更に男子32%、女子50%が恋愛に向けて努力している(図1)と報告されています。大学生にとって恋愛はとても関心の高いテーマのようです。 また、学生向けニュースサイト「t-news」が調査した大学生活の悩みの中でも、恋愛についての悩みは多くを占めています(図2)。 二つの調査結果が示すように、大学生にとっての恋愛は、就職・勉強・生活費に次ぐ、大きな関心事であることが分かります。問題は、いかに恋愛のきっかけをつかみ、どうやって育て継続していくかにありそうです。 今号の取材を通じて改めて実感したのは、恋愛・結婚を始めるために最も大切なのは積極性とコミュニケーション能力だということでした。待っているだけの受け身では何も起こらず、自ら出会いの場に赴き、自分の心と言葉で相手に思いを伝えることから始まります。 早稲田大学の森川友義先生(編集部インタビュー参照)の言葉を借りれば、「大学時代ほど、周囲に同世代の異性がたくさんいる状況はない」という恋愛には恵まれた環境の中で、積極的に行動するのがもっとも効率的なのです。とはいえ、積極的になれないから悩み、きっかけをつかめないから進展しない、だから恋愛を避けてしまう――こんな声が聞こえてくるようです。 今号の特集では、恋愛と結婚について研究している方々に、さまざまな角度から寄稿いただきました。生理学的に男女の違いを知ることで相互理解を深める。互いを認め合うことで失敗しない恋愛関係づくりのノウハウを獲得する。さらに人生設計の中での結婚のポジショニングと医学的見地からの適齢期、結婚できる人とできない人の違い。そして、恋愛とは対極にあると考えられてきたお見合いと出会いなど――。これらのさまざまな寄稿は、これから恋愛に向き合おうとする大学生の皆さんの背中を、そっと押してくれる力になると信じています。 最後に、和光大学の髙坂康雅先生(編集部インタビュー参照)の言葉を紹介します。「恋愛感情は、相手を思いやり、誰にも代えがたいものがあることを知ること。また、自己確立(アイデンティティ形成)に不可欠なエネルギーの補給源でもある。相互に与え合い、補い合うことで自己形成を促すような、相手を思いやり、自分も成長できるような恋愛・結婚こそ理想的な形」。今号が、皆さんが恋愛や結婚を捉え直すきっかけとなり、大きな成長に繋がることを心から願っています。8割の学生が恋愛に「興味あり」恋愛に悩む学生は4分の1恋愛・結婚をよく知り、積極性とコミュニケーション能力を持とうとも のりこう さか やす まさ〈図1〉 大学生の恋愛に関する調査恋愛に対する今のあなたの姿勢は?〈図2〉 大学生活のなかの悩みに関する調査あなたは大学生活のなかでどのような悩みを持っていますか?WEGO×電通若者研究部「YOUTH STUDIO」による調査(2015)学生向けニュースサイト「t-news」の調査(2015)より作成50%32%36%44.7%42.3%34.1%30.9%25.5%25.5%22.2%9.6%9.2%44%10%444%6%18%男女興味があり、努力している興味はないが、恋愛してもよい興味はあるが、努力しない興味もなく、恋愛自体したくない就職勉強学費・生活費アルバイト恋愛部活・サークル友人関係親・家族健康・病気01020304050(%)2

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