IKUEI NEWS vol72
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せい じ「とにかく現地へ」が信条の専攻で、ケニアでの調査に明け暮れた学生時代 私は大阪大学の人間科学部でボランティア人間科学を専攻し、2年次後期から国際協力のゼミに所属、卒業前には一時就職も考えましたが結局大学院に進みました。人間科学部は当時1学年約140人、その中で私の専攻は1学年30人程度。国際協力の他に社会福祉、地域共生のゼミがあり、3ゼミの共同自習室に昼夜を問わず集まって勉強することが多く、とても仲が良かったことを覚えています。 卒業論文、修士論文ともにケニアに赴き、現地の教育課題をテーマにしました。卒論では、マサイ族の幼児教育における「お絵かき」の指導法、修論ではケニアのラム島で、幼稚園と小学校の進級構造について調査しました。同じ専攻の学生も、とにかく現地に赴く人が多く、社会福祉なら地域のNPO、関連施設でのフィールドワークやスウェーデン留学、地域共生なら震災復興で中越地震のあった新潟での調査と、皆が色々な所に行き、持ち帰ってお互い話し合っていました。社会人になってからも続く指導教官とのご縁 私がケニアに興味を持ったのは、大学3年次のこと。ゼミの指導教官だった大阪大学教授の内海成治先生(現・京都女子大学教授/国際ボランティア学会会長)が講義で紹介した途上国でのフィールドワークに興味を持ち、授業後に同行できないか頼んだことがきっかけです。合宿のような現地調査の中で、学部生の頃は食事の準備や資料整理もまともにできませんでしたが、回を重ねるうちに先生や先輩方の背中から学び、大学院の2年目には自分の調査もできるようになっていました。 社会人になってからも、2013年には会社の休暇を利用し、先生方と再びケニアを訪れました。マサイ地域等でのインタビュー撮影のため、主にカメラマンとして10日間、現地で活躍するNGOや現地の学校の先生を訪ねました。休暇明け、職場にケニアのお土産を持参したら、不思議がられたことを覚えています(笑)。 ケニアに限らず、国際協力分野を中心に広く人脈のある先生で、現在も仕事に関係ある方をご紹介いただくことがあります。ご紹介いただいた方も、「内海先生にはお世話になったから」と言って私にまで良くしてくださり、人とのご縁を感じます。思い込みを持たず、今の自分がワクワクできる方へ 学生の皆さんに伝えたいのは、「思い込みを持たず、新たな発見を楽しもう」ということ。私は就職活動をしている時、輝かしい活躍をしている先輩を見ていく中で、「自分もああなりたい、こうなりたい」と様々に思い描いていました。でも、社会に出てからはその通りにならないことが多かったです。予想と違った時に、それでも自分なりに面白さを見つけられる力も大切だと思います。 時間をかけて理想を描くことも大事かもしれませんが、とりあえずその時に自分がワクワクできる方に進んでみましょう。思いもよらなかった出来事を通じて発見できることも、意外と多いと思います。大学での卒論合宿で料理をする中川さん。大学4年生の時には、ケニアのマサイ族を訪ねて調査を行いました。37

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