IKUEI NEWS vol72
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からで、インフラが整い、人材が育つのをただ待つのではなく、その市場の成長に貢献するとともに、現地でのプレゼンスを上げいち早く市場に食い込もうとしています。 日本では『富士通』という社名が知られていても、ヤンゴンの街を歩いていると、家電製品等でショッピングモールに商品や広告を出しているような他社に比べ、当社の知名度は高くないと感じます。今後、機器のみではなく、システムという『形のない商品』を売っていくために、現地の方々に富士通の名前をいかに知って頂くか、ブランドに信頼を持ってもらうかも大きな課題なのです。ラボがその手段の一つとなれるよう、現地教育機関と外国からの進出企業の協業は数多くありますが、その中で一番よい関係を築いていきたいですね。まずはラボという教育の場で、教育関係者や学生さんに認知していただき、ミャンマーの社会に浸透させていきたいです」。「まだやったことのない業務」にチャレンジし続けたい ラボの運営にあたり、現地の大学関係者との折衝・調整役となることの多い中川さん。海外で仕事をする上で、「小さな疑問に敏感になること」をコミュニケーションの基本にしていると語ります。 「海外の方との会話では、端々でなんとなく感じる『引っ掛かり』を大切にしています。ミーティングなどの限られた時間の中で解決できなくても、必ず頭のどこかに残しておくよう心がけています。やがて人間関係が深まってきた時に、『引っ掛かり』についてそれとなく聞いてみると、相手の考え方や行動の背景を発見することができてコミュニケーションがより円滑になります。そのまま聞き逃したり、疑問を放置したりすると、少しずつ相互理解のギャップが広がり、いつしか大きな誤解を生むことにもつながります」。 ミャンマーでの業務に携わって1年半が経つものの、「毎日が新たな挑戦」という中川さん。日本でベテラン社員から助言をもらいながらもミャンマー出張は一人で行くことが多く、現地で未経験の営業業務を行うなど、体当たりの連続。それでも、充実した仕事ができているといいます。 最後に、中川さんに今後の抱負を伺いました。 「長期的には、新しいこと、チャレンジできる環境に居続けたいと思っています。今の新興国市場開拓の業務にも、希望して異動してきました。当面の目標は、富士通ICTラボ等の人材育成事業を通して、現地の方から信頼いただくこと。そのために、もっとミャンマーを訪れて、現地を肌で知っていきたいと思っています」。富士通ICTラボの内観。同社のPCが並びます。ミャンマーでの打ち合わせの様子。36

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