IKUEI NEWS vol72
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開拓途上のミャンマー市場で「FUJITSU」が選ばれる未来へ種をまく日本有数のITサービス企業、富士通。同社に勤務する中川さんは、ミャンマーでのビジネス開拓の先兵として、新たな挑戦に取り組んでいます。富士通株式会社グローバルビジネス支援統括部アジアビジネス支援部(大学院奨学生第2期生)中川 真帆さん※ Information and Communication Technology:情報通信技術。実践的コンピューター教育の場、「ラボ」の運営に携わる 富士通信機製造株式会社は、1935(昭和10)年に富士電機製造株式会社(現在の富士電機株式会社)の電話部所管業務を分離して設立され、80年後の今日、日本一の売上高を誇るITサービス企業・富士通株式会社になり、全世界に16万人以上の従業員がいます。 今回ご登場いただく先輩の中川真帆さんは、大阪大学大学院を修了し2009年に同社に入社、大型ルータなどを扱う通信事業部門の管理会計業務に従事した後、1年半前にアジアの新興国における事業開拓部門へ異動しました。現在はミャンマー担当として、富士通のミャンマーでのビジネス展開を日本から支援する業務に携わっています。 中川さんが特に注力しているのが、ミャンマーの旧首都ヤンゴンにある情報技術大学(ヤンゴンコンピュータ大学バハン校より2015年改称)での富士通ICT(※)ラボラトリ(以下ラボ)に関わる業務です。これは、パソコン等ICT設備を寄付して設立した実習室で、実践的なシステムエンジニア育成支援のための教材開発や大学教員育成を行っています。 設立の経緯と目的を、中川さんは次のように語ります。 「2014年11月の富士通ヤンゴン支店設立と時を同じくしてこのラボが開設されました。ミャンマーのICT人材の育成に貢献しつつ、弊社のアセアンビジネスを支える人材育成も視野に入れています」。 中川さんは、今後ラボで講義を行う大学教員の指導のため、日本からICT関係の講師を派遣するとともに、教育内容やラボの運営方法について大学と折衝するなど、ラボの運営全般を担当しています。今後は、育成した教員による学生向け講義や、インターンシップの実施など、さまざまなことを計画しています。インフラ未整備のミャンマーに富士通がラボを作る意味 ミャンマーは電力供給が不安定であり、通信回線の速度も日本とは比較にならないほど遅いなど、インフラはまだ十分ではありません。そのような環境でのラボの役割について、中川さんが語ってくれました。 「人材育成の分野に参入する日系企業は富士通だけではありません。他社も、ラボの設立や奨学金プログラム等の様々な形で教育機関との連携を進めています。これは、多くの企業がミャンマーの今後の成長に期待している35

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