IKUEI NEWS vol72
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-----北海道という土地での小樽商科大学の役割を教えてください。 いま、国立大学は岐路に立たされています。国立大学は地域を支えるという意味で各県に一つは必要と考えられていますが、現在日本全国で国立大学は86もあり、その必要性が問われています。予算の引き締め、緊縮財政の中で、切り詰めながら、これまでやってきたことを続けるためには、国立大学自身が変化し、社会にその必要性を訴えていかなければなりません。 そうした状況で本学が存続し、「北海道にはこの国立大学がなくては困る」と認識してもらうために、どうすべきかについて、常に考えているところです。文系単科の国立大学として、これからもビジネスに大学連携の力をまとめるコーディネーター役でありたい-----これからの抱負についてお聞かせください。 これからもリベラルアーツと実学教育の伝統は、絶対に維持していかなければならないと思っています。所属する学科以外の分野や語学・異文化の知識は、これからの社会を生き抜くための基礎力だと言えます。しかし、知識を得ることも大切ですが、その知識を使う「体験」との組み合わせも大切です。 例えば、地元の産業界や地方自目指すは社会科学系の教育をリードする大学おいて中核となる人材を輩出していくことは必要です。同時に、北海道の国立大学全体の中での役割を考えなくてはなりません。 そのためには大学同士が連携し、地元の経済を支える人材を育てていくことが必要だと考えています。実際に既に始まっている連携もあります。例えば、他の国公立大学の北見工業大学、帯広畜産大学、公立はこだて未来大学と本学の4大学で連携し、それぞれの学生を集めたビジネスプラン発表会を実施しています。これは、学生がニセコで合宿して、話し合ったテーマを各大学に持ち帰り、練り上がったプランを札幌に集まって発表するというものです。ここで大切なのは、異分野の学生同士を実際に会わせること。これらをベースとして、異分野の大学間での共同教育プログラムを作っていけるのではないかと考えています。 北海道の単科国立大学は、本学以外は理系の大学です。理系の人材の能力や技術力を存分に発揮してもらうためには、力を発揮できる環境をコーディネートし、下支えする文系の存在が不可欠だと思います。各大学の強みを生かし、足りないところを補い合って、地域を支える人材を育てていく。その大学同士の連携をまとめる役目を、本学が務めていきたいと思います。同大学附属図書館では、クラスライブラリアン制度や開放的なラーニング・コモンズで、学生の学習を支援しています(IKUEI NEWS73号参照)。「No.1グローカル宣言」のもと整備された、グローカル戦略推進センターコラボルーム。「(商業神)ヘルメスの翼に一星」を表す小樽商科大学の学章。33

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