IKUEI NEWS vol72
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性格の問題ではない、男女の脳の違い 女性からみると、男性はどうしてそんなことを言うのだろうという経験をするでしょうし、男性は女性の会話についていけません。男女の行動や考え方に違いがあるのはよく経験することですが、その理由には男女の脳の機能の違いが関わっています。脳科学の研究が進んで、その理由が分かってきました。 男女の脳の違いを理解していないと、それは相手の性格の問題だと思ってしまいがちです。そうなると、男女の脳の違いである、ということをなかなか理解できないのです。男女の脳の違いを知ることができれば、お互いに理解を深めて、尊重しあう関係を築くことができるのです。解剖学的な脳の違いはあるのか? 従来は男女の脳に違いがあるとされてきました。一般的には、左右の脳をつなげている脳梁という部分が女性のほうが大きいとされてきました。脳梁は電線の束のようになっていて、左右の脳をつなげています。だから脳梁が大きいということは、左右の脳の情報が行き来しやすいので、女性は脳を広く使っているということになっていました。 ところが最近のMRIを使った詳しい研究によれば、男女でのそういった差はないという結果も出ています。つまり、見た目で男女の脳はそれほど大きな差がないと言えるでしょう。解剖学的な違いより脳の使い方、機能に差があるのです。左右の脳を幅広く使う女性右脳を使うのが得意な男性 男女の脳で最も違うのは、脳の使い方です。女性は左右の脳を広く使いますが、どちらかというと論理的に考えて、比較するのが好きです。情報を収集していくこと自体が好きな脳とも言えます。だからウインドウショッピングが好きなわけです。 男性は何かを買うわけでもなくデパートを歩き回ることに抵抗感を覚え、そんなことがきっかけで喧嘩になったりするものです。逆に女性にしてみれば、迷うこともなく、即座に買ってしまう男性の行動はいい加減なもののように見えてしまうのです。できるだけ早く目的を達成したいのが男性の行動原則です。 男性が女性を好きだと言った場合、女性はなぜ好きなのか、その理由を求めることが多いです。ところが男性は、右脳的な使い方が得意なので、直感的です。だから彼女を好きになった理由は、自分ではなかなか分からず、その理由を聞かれると困ってしまいます。すると女性は、理由を言えない男性に不満を持つのです。 男性の脳は何かを徹底的に追求する、例えば新しい商品開発をするなど、直感的で右脳的な使い方をすることが得意です。 女性は会話をする時も、言語中枢があって、論理的に物事を考える左脳だけではなく、右脳も使って男女の脳の違いを知り、すれ違いを防ぐ寄稿●1米山 公啓米山医院 院長/医学博士/作家男女のすれ違いの原因になる脳の使い方の違い必要なのは「違うからこそすばらしい」と認め合うこと直感的に物事を考える男性、論理的に考え比較するのが好きな女性――。上手くやっていくためには、互いに違いを理解し、思いやる気持ちが大切です。明日への視点現代若者の恋愛・結婚事情自分を育てる学生生活の過ごし方17のうりょう13

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