ikuei news_vol74
6/44

ます(図3)。運動習慣が週1回未満の青少年の割合(レベル0とレベル1の合計)は、中学生で約13%、高校生で約29%なのに対し、大学生では約49%と、およそ半数にまで上昇します。さらに約27%が、1年間通してまったく運動していません。大学生は、「運動不足世代」の真っ只中にいるのです。 では、当の大学生は運動についてどのような意識を持っているのでしょうか。学生市場マーケティング会社のオーシャナイズが運営するWebメディア「Students lab」の調査によれば、大学生のおよそ8割が「運動不足を感じ、運動したい」と考えているそうです(図4)。しかし、「運動したい」と考えていても、一歩踏み出して実際に運動するためには、何かしらの動機が必要です。そこで、運動したいという気持ちを後押しするため、今号では、あらゆる観点から運動することのメリットを示しています。 なぜ大学生という、運動をしなくても体が不自由なく動くような若いうちから運動した方が良いのでしょうか。 労働政策研究・研修機構の「職業動向調査」によれば、「現在の仕事に求められる能力」として、現役で働く社会人約2万7千人のうち、49・6%が「健康」を、44・4%が「体力」を挙げています。運動を通じて得られるこの2つが、社会において重視されていることが分かります。そして、これらは自らの心身状態を把握・管理する「自己管理能力」に関わるものです。 自己管理能力は社会人にとっては必須の能力。欧米では、その人の体型も自己管理能力を測る一つの指標といわれています。自らの体型や体調を管理できる人は、心身の状態をコントロールし、ベストな状態で働いていると見なされるからです。しっかりと仕事に打ち込むためにも、運動をして健康を手に入れることがビジネスの世界では必須なのです。 運動不足が原因となる代表的な生活習慣病として、メタボリックシンドローム、通称・メタボがあります。約1940万人の日本人が該当者及び予備群と考えられており、日本に蔓延している大きな健康問題です。「糖転移ヘスペリジン(※)・ビタミンP研究会」が行った意識調査によれば、メタボと診断された30代・40代の男性サラリーマン400名の約95%が「メタボを改善したい」と考えているものの、実際にメタボ改善のためのセルフケアをしているのは約42%に留まっています(図5)。自らの健康に問題があってさえ、その改善のために行動できる人は半数に若いうちの運動習慣から「自己管理能力」を養う笹川スポーツ財団「青少年のスポーツライフ・データ2013」より〈図3〉 青少年の運動頻度大学生27.1%22.1%31.7%13.1%6.0%6.0%高校生17.6%11.6%15.2%19.9%35.7%中学生7.8%16.7%26.5%43.2%5.8%学生市場調査メディア「Students lab」調べ(2015)〈図4〉 大学生を対象とした運動に関する意識調査運動不足を感じて、改善したいなと思うことはありますか?とても思う45.10%少し思う34.62%あまり思わない9.44%全く思わない10.84%レベル0:1年に1回もしないレベル1:年1回以上・週1回未満(1~51回/年)レベル2:週1回以上週5回未満(52回~259回/年)レベル3:週5回以上(260回以上/年)レベル4:週5回以上、1回120分以上、運動強度「ややきつい」以上3

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 6

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です