ikuei news_vol74
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物は、アリゾナ大学が誇るレクリエーション・センター(以後レック・センター)である。レック・センターの中には、それぞれ6つのバスケットボールとラケットボールのコート、2800平方メートルのスペースを持つウエイトリフティング室、6つのフィットネス・スタジオが収容され、屋外にはプール、バレーボール・コート、ボルダリング・ウォール、サイクリング場などがある。フィットネスに関するクラスも多く、毎日、ヨガ、マーシャルアーツ(武道)、ウェルネス関連の講義などが提供されている。3年の歳月と2270万ドルの施工費をかけて改築されたこのレック・センターは、施設の完璧さに加えて、自然光と太陽エネルギーを使ったエコフレンドリーな施設とあって、2010年、環境保護建築物に与えられるリード(Leed=Leadership in Energy and Environmental Design)の最高賞プラチナムを受賞している。「他大学のレック・センターの平均利用率は70%ですが、アリゾナ大学の総アリゾナ大学の大規模レクリエーション・センター アリゾナ州タスカンの郊外。ゆったりと、のどやかに延びる青い山脈に囲まれた広々とした敷地の中に点在する建物。レンガ作りの堂々とした建物を取り囲むように、いくつかの近代的なガラス張りの建物が見える。全部で1万平方メートルという広大なスペースに建てられたこれらの建学生の約80%にあたる3万3000人がセンターを利用しています。うちは特に利用者が多いのです」と、センターのディレクター、リン・ズワーガートラは若い健康そうな顔をほころばせる。27年間、フィットネスとスポーツ関係のビジネスで過ごした経験を買われて、2年前にセンターのディレクターとなったそうだ。あらゆるスポーツに精通しているベテランである。大学レック・センターがトレンド アリゾナ大学のレック・センターは、あらゆる意味で米国大学のレック・センターの模範である。いま、米国のあちこちの大学に、アリゾナ大学のそれに近い、またはそれ以上の粋を凝らしたレック・センターが姿を見せている。どれもここ数年間に改築、再建、新築されたものだ。コロラド楓 セビルアメリカン・キャンパス・ライフ 豪華になる米国大学のレクリエーション・センター―フィットネスと成績の関係―青山学院大学英米文学部卒。電通入社後、クリエーティブ局を経て1968年に円満退社しニューヨークに移住。以来、アメリカの広告界、トレンドなどに関する論評を各種の雑誌、新聞に寄稿。著書として『ザ・セリング・オブ・アメリカ』(日経出版刊)、『普通のアメリカ人』(研究社刊)など。翻訳には『アメリカ広告事情』(ジョン・オトゥール著)、『アメリカの心』(共訳)など多数あり。『日経マーケティング・ジャーナル』、『ブレーン』、『消費と生活』、『AD・STUDIES』、『日経広告研究所報』などに連載中。アリゾナ大学のレック・センターのディレクター、リン・ズワーガートラ。フィットネスとスポーツの世界で27年間働いているベテラン。※トレッドミル:ランニングマシン。アリゾナ大学のレック・センターは、並みいる大学のレック・センターの模範。数十台のトレッドミル(※)が並ぶエクササイズ室、オリンピックサイズのプール、広大なスペースを持つウエイトリフティング室など、完璧な設備が揃っている。25

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