ikuei news_vol74
27/44

施設の連携で健康寿命をのばす 福井県では、昭和38年から小学校(4年生以上)・中学校・高等学校(定時制を含む)全学校を対象に、「児童生徒体力・運動能力調査」を行い、新体力テストをスタート、この調査は今でも続けられています。 また、小学生の多くは毎日、「授業の前」、「2時間目と3時間目の間にある30分の中休み中」に縄跳びやマラソンなどの運動を行ない、雪が降る冬場には、卓球などの屋内でできる運動に力を入れています。「こうした長年の取り組みで、持久力や集中力も備わり、ひいては学力の向上に一役かっていると思う」と、ふくい健康の森・けんこうスポーツセンターで健康運動指導士を務める安井隆博さんは語ります。 けんこうスポーツセンターは、福井県が県民の健康福祉の向上を目的に設立した施設で、公益財団法人 福井県健康管理協会が運営しています。同協会の高島千恵美主査は、「施設を通じて、運動の楽しさを感じてもらい、健康寿命と平均寿命の差をなくしていきたい」と語ります。 公共施設ならではの料金(610円)で一日中、同スポーツセンターと温水プール、スポーツ公園を利用可能。この利用料だけで一日に 10種類以上行ってい参加できるといいます。 また、「屋内のプログラムだけでなく、屋外施設もぜひ利用してほしい」と高島さん。特に水はけのいいテニスコートは雨の日の翌日にも使え人気が高いと語ります。 施設の今後について安井さんは、「同スポーツセンターでは県民の『運動が楽しい、好き』という子どもの時の気持ちを呼び起こしてもらえるような、施設、プログラム作りをしていきたいと思っています。ぜひ運動の楽しさを感じ、生涯の健康を支える習慣として役立てて下さい」と語ってくれました。る筋トレ体操、骨盤矯正リセットなどのプログラムに自由に参加できます。また、より手軽に利用できる6枚つづりの回数券や1・3・6カ月の定期券もあり、運動を続ける環境に応じて選択することができます。 健康維持のため汗を流す高年齢層も多く、併設された健診施設と連携して福井県民の健康づくりに貢献しています。夕方からは仕事帰りのOLやサラリーマンが主役。学生の利用は土日に多いといいます。高島さんは「もっともっと多くの人に県の公共施設を利用して、健康づくりに取り組んで欲しい」と呼びかけています。施設を利用し運動することの楽しさを感じて欲しい 子どものころ身につけた運動習慣を、大人になってからも継続するために、ヨガ、ダンス、卓球など色々な運動の種類と、目的に合わせたプログラムを用意しています。「自分の目的に合った運動を見つけ出して、運動の楽しさを思い出して実感して欲しい」と安井さん。同スポーツセンターのプログラムには、所要時間20分と短めに設定されたものも多く、運動から離れてしまった人でも気軽に学力テストでトップクラスの子どもたちが体力テスト全国一、車の普及率が全国一で歩く機会が少ないのに長寿県(※)という福井県。県民の体力づくりのために必要な日常的活動とは何か、福井県最大の公共運動施設「ふくい健康の森・けんこうスポーツセンター」で伺いました。ふくい健康の森・けんこうスポーツセンター子どもの頃に培った体力を公共施設で伸ばす事例取材さまざまな種類のトレーニングマシンを備えるトレーニングジム。左から高島千恵美主査、安井隆博さん。学力テスト:2015年度「全国学力・学習状況調査」(文部科学省)にて、都道府県別平均点が小学5年生3位、中学2年生1位。体力テスト:2015年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(スポーツ庁)にて、小学5年生・中学2年生の都道府県別平均点がともに第1位。車の普及率:2012年3月末時点での「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」が1.761台で第1位(一般財団法人自動車検査登録情報協会調べ)。長寿県:2010年「都道府県別生命表の概況」(厚生労働省)にて、平均寿命が47都道府県の中で男性3位(80.47歳)、女性7位(86.94歳)。※福井県の実績運動施設24

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 27

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です