ikuei news_vol74
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明日への視点大学時代から運動を習慣づける自分を育てる学生生活の過ごし方16講義と実技から女性のウェルネスを学ぶ 東京女子大学では、1918年の創立時から、すでに体育館を備え運動への取り組みを始めていました。これは、「体育が充分に行き届かなければ、立派な品性ある女子をつくることはできない」という、当時の学監・安井てつ先生の考えが基盤でした。また、体育指導者の養成学科があったことも運動施設が整っている理由の一つだったと、現代教養学部の曽我芳枝教授は語ります。 2013年、それまでの「健康・運動科学」という科目名称が「女性のウェルネス」に変わり、より女性に特化した理論、運動へシフトしました。その目的について曽我教授は、「基礎知識や女性の身体全般、栄養について学ぶことで、身体についての理解を深めて、将来も自主的に運動に取り組んでいけることを目指しています。自分だけでなく、周囲の人にもいい影響を与えることができるように、体育は、『人間が生きる上で一番大切な、もっとも基礎的な科目』との誇りを持って教えています」と語ります。 創立時からの体育重視の伝統を受継ぎ、1年生は必修で30時間。講義のほかに、クライミングウォールやGボールでのダンストレーニングなど、未体験の運動も多く、受講後、「運動が好きになった、得意になった」と思う学生が増健康的に痩せることが重要だという意識が深まっていきます」。 最後に、曽我教授が今後の目標について語ってくれました。「1年生への取り組みはよい結果を残していますが、約50年間継続している体力測定の結果では、学生の体力が低下していることが分かっています。また、ジムの利用者数は年間2000〜3000人で、以前に比べてやや減少しています。 これからは、2年生以降の学生が意欲的に身体について学び、積極的に体育施設を利用するための取り組みを進めたいと考えています。また、4年間の体組成を継続的に記録して、学生たちが生涯の健康につながる運動習慣を築けるよう取り組んでいきます」。えているといいます。講義面では「保健室とタイアップし、骨量測定結果や、ホルモンバランスなど、女性に特化した内容を中心に取り入れ、学生が自分の身体を知る機会となっています」と、現代教養学部の薄井澄誉子特任講師。 同学部の平工志穂准教授は、「自分自身の体調への気づきを促し、心身のコンディションを向上させる運動法を学ぶことができる授業となっています」と述べます。 施設面では、美しく整備された芝のグラウンド、室内運動施設のすべてに鏡を設置するなど、女性が心地よく利用できるよう配慮されています。トレーニングジムでは女性に関心の高いシェイプアップ用のマシンが数多く置かれ、快適なシャワールーム、パウダールームが整備されるなど、積極的な運動参加を促しています。運動を通じて、生涯の健康を考えて欲しい 「学生の身体を動かすことへの関心の高まり、認識の深まりを感じます」と語るのは平工准教授。「例えば美しく痩せるということは、必要な筋肉をつけて痩せることが代謝を高めるのに役立つということを教えます。そうすることで、東京女子大学 女性のウェルネスと運動施設女性のウェルネスの理解から、生涯の健康につながる運動習慣を育む女子大学でトレーニングルームやクライミングウォールを設置するなど、女性のウェルネス(健康・運動科学)領域に力を入れる東京女子大学。学生の健康維持・増進のための取り組みについて伺いました。ちよひらくこクライミングウォールの前で。左から平工志穂准教授、曽我芳枝教授、薄井澄誉子特任講師。Gボールを取り入れた授業風景。トレーニングジム内のマシン機器。21

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