ikuei news_vol74
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左から平川愛子さん、馬場久光所長、木村純子看護師。平川さんがトレーナーを務めるスタジオプログラムの様子。きっかけは人それぞれ無料かつ安全に運動を始められる施設 神戸大学の学生や教職員の健康を守る保健管理センターは、健康診断のための設備を備え、医師・看護師・カウンセラーが対応する「からだの健康相談」と「こころの健康相談」を行うほか、複数のトレーニング機器とコンパクトなスタジオを備えた「THPルーム」を設置しています。 2011年6月に開設された同施設の狙いについて、保健管理センター所長の馬場久光さんは、「本学では、教職員だけでなく、学生にも拡大してTHPの考え方を適用しています。『からだの健康相談』による保健指導や栄養指導、『こころの健康相談』によるメンタルヘルスケアに加えて、実践的に体を動かしながら運動指導できる施設を、との考えからTHPルームを設立しました。安全に運動を行えるように、健康診断の結果で、運動しても問題ないかどうかを必ずチェックしています」と語ります。 このTHPルームの利用者は登録制で、登録希望者全員に利用者講習会を行います。ここで、個人別のトレーニングメニューの作成、ヨガやエアロビクスなどのスタジオプログラムのインストラクターまで務めるのが平川愛子さん。「THPルームで初めて運動の楽しさを知り、1年で8キロの減量に成功した学生さんもいました」といいます。サークルの夏合宿の前に、シェイプアップやダイエットを目当てに利用する学生も多いとか。「そういった形から入る学生にも、基本的な運動や健康に関する知識は必ず伝えています」という平川さんからの学生へのメッセージは、「無料で気軽に使えるから来ているという学生もたくさんいます。きっかけはどうあれ、まずは運動してみましょう」。学生は、運動しないことに違和感を覚えるようにさえなります。『身体が疲れている時は十分に休み、心が疲れたら逆に運動する』ことが効果的だと気づけば、自然と運動は習慣になります」。 最後に馬場所長が、今後のTHPルームの発展には、「健康教育への社会的理解が必要」と語ります。 「大学という、社会に出る前の最後の教育機関に、しっかりとした健康教育の場を作ることが、学生の学びにも良い影響を与えるということへの理解が広がって欲しいですね。学生にとってより良い仕組みになるよう、大学全体の理解を得てTHPルームの活動を拡充していきたいと思います」。大学は健康を教える最後のチャンス少しずつ社会的な理解を 最近の健康診断の結果から、「痩せすぎで経過観察になる学生が多い」と語るのは保健管理センター主任看護師の木村純子さん。痩せすぎの学生は筋肉が衰え、骨も弱くなっているそうです。事実、インストラクターの平川さんも、最寄り駅からキャンパスまでの坂を登りきれない学生を多く見てきたといいます。 「そういう学生への最低限の課題は、自分の足でキャンパスまでたどり着くこと(笑)。ただ、目標はなんであれ、実際に軽い運動で脳が活性化して、勉強の効率も良くなる、ということに気づいた学生・教職員に運動の機会を与えるために設立された神戸大学のTHP(Total Health promotion Plan)ルーム。無料ながら個人別トレーニングメニューやエクササイズプログラムを通じ、安全かつ楽しく運動に取り組める施設です。神戸大学 THPルーム無料で気軽に運動できるトレーニングルームTHPルームでのトレーニングの様子。事例取材運動施設20

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