ikuei news_vol74
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明日への視点大学時代から運動を習慣づける自分を育てる学生生活の過ごし方16御殿下記念館は、複数の競技施設を併せ持つスポーツコンプレックス施設です。御殿下記念館のパンフレット。留学生に配慮した英語版も用意されています。左から岸哲史助教、武田晃尚さん。総合大学における運動施設設立の草分け的存在 御殿下記念館は、東京大学本郷キャンパスにある、プール、スタジオ、トレーニングジムなど、いくつかの競技施設を併せ持つスポーツコンプレックス施設です。同記念館について、東京大学大学院教育学研究科助教であり、同記念館スポーツ相談室に所属する岸哲史助教は、「創立100周年記念事業の一環として、一般学生及び教職員の健康維持と運動部の競技力向上を目指して設立されました」と語ります。 同記念館のトレーニングジム管理者の武田晃尚さんは、「着任時の1999年でもスポーツコンプレックス施設は珍しく、他大学から多くの方が見学に来られました」と語ります。 しかし、設立当初の物珍しさからの利用者は徐々に減り、1998年度にはジム利用者が過去最低となる年間約4万3千人を記録。そこで武田さんは、利用者が運動しやすいように、「動線の確保、マシンの選別、フリーウエイトの常設、ボルダリング(※)ウォールの設置、プール浄化システムの変更」などの改善を行い、「正しく安全にトレーニングするための取り組める体制が整い、総利用者の2割弱は留学生が占めるといいます。将来に向けて自分の身体をメンテナンスするノウハウを学ぶ 学生時代に運動習慣を持つことの大切さについて、武田さんは、「日々の身体の健康維持・増進と、自分の身体をメンテナンスするノウハウを学ぶ機会になる」と語ります。ここで運動し、自分に合ったトレーニング法を身につけることで、健康的な身体づくりができると同時に、将来にわたる健康管理能力を培うことができます。 学生は1日利用400円、6カ月6千円・1年間9千円で御殿下記念館を利用できます。武田さんは、「運動することの大切さを学ぶ場としてぜひ活用し、卒業後も校友として続けて利用してほしい」と語ります。 また、「運動すると、睡眠圧が高まり、より深い睡眠が得られ生活のメリハリがつく」と岸助教。今後も同記念館では、利用者が生活に運動を上手に取り入れ、有意義な生活を送る手助けをするために、時代の変化や利用者のニーズに応じた魅力ある施設運営を目指していきたいと語ります。講習会開催、運動プログラムを週40本程に増やす」などの充実を図ってきました。 学生からは、「利用しやすくなった」、「選択の幅が広がり授業の合間に気軽に参加できる」と喜ばれています。また、「プログラムに女性が利用しやすい骨盤ストレッチなどを取り入れる」、「ジムに女性向けの雑誌を用意する」など女性に配慮した取り組みで、同記念館利用者の2割を女性が占めています。 その他、PR活動として、「日本語・英語でのパンフレットの作成と配布」、「ホームページの開設」を行い、現在ではジムの利用者が年間約11万人、同記念館全体では年間約20万人が利用する人気施設となりました。また、全てのスタッフが英語で会話することができ、英語での講習会も行うなど留学生でも安心して運動に1989年に竣工した東京大学の複合運動施設「御殿下記念館」。当時としては珍しい一般学生や教職員のためのスポーツコンプレックスとして、大学関係者から注目されました。また、卒業生が利用できることも特徴です。同記念館設立の経緯と理念、運動習慣の大切さについて伺いました。東京大学 御殿下記念館30年におよぶ歴史の中で進化し続けるスポーツ施設あきふみあきひさごてんした※ボルダリング:高さ数mの岩をロープなしで登るスポーツ。19

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