IKUEI NEWS vol.73
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入館者増のポイント「ラーニング・コモンズ」 2013年4月にリニューアルオープンした新潟大学附属中央図書館は、旧図書館に比べ利用者が倍増し、リニューアル後1年間の入館者数は100万人を突破しました。旧図書館を改築したA棟、増築されたB棟が、渡り廊下を介して繋がっており、A棟は従来の図書館として、B棟は主にラーニング・コモンズとして設計されています。学術情報サービス課情報サービス係の樋浦真弓係長に、リニューアルのポイントを伺いました。 「当館の増改修が決定したのは、全国の大学図書館で学生の『主体的な学び』を支援する流れができ始めた時でした。このタイミングを捉え、耐震補強に加えて、学生が学習スタイルに合わせて利用でき、さらに地域連携を深める図書館作りに重点を置きました。そのポイントとなったのが、『ラーニング・コモンズ』、『アーカイブ』、『インフォメーションラウンジ』という3つの機能です」。 B棟の2・3階を広く使ったラーニング・コモンズには、「グループ学習室」やプロジェクタを備えた「プレゼンエリア」、机やホワイトボードを移動して自由に利用できる「ワーキングエリア」など、学生同士がコミュニケーションをとりながら学習できる環境を作りま資料の収集、探索機能を向上し、地域交流の場を新たに設置 また、アーカイブ機能、すなわち図書館本来の知の蓄積機能を向上するために、約50万冊の図書が収納できる自動化書庫を新たに導入。その結果、検索した本がすぐ手元に届くことに加え、収納スペースの集約化で書架の間隔が広がり、資料を探しやすい環境を実現しました。 さらに、図書館の入口には、学生だけでなく地域の人々も利用できるエリア、インフォメーションラウンジを設置しました。大学の研究成果を紹介するコーナーや、260人収容のライブラリーホールがあり、講演会や映画の上映会、学生による落語口演会が開催されるなど、地域の人が気軽に立ち寄れる場として、学生と卒業生・地元住民との交流もすすんでいます。 新図書館は、「学生の教育支援の中心になっていく」と語る鈴木光太郎図書館長。今後の展望について伺いました。 「教職員の中には、図書館が学生の主体的な学びの場になっていることをまだご存知ない方もいるようです。あくまで『主体は学生である』ということを忘れず、教職員に働きかけながら、学生の主体性を引き出すアクティブラーニングを支援していきたいと思います」。した。学術情報サービス課情報調査係の髙井真利子係長は「入館者が増えた大きな要因は、ラーニング・コモンズ」と話します。 「以前は一人で来ていた学生が、グループでラーニング・コモンズを利用しますから、それだけでも利用者の人数が増えたことになります。全学対象の教養科目で出された課題に他学部の学生と取り組むなど、学部を超えたコミュニケーションも生まれているようです。また、外国語学習支援スペース『FL‐SALC』で実施している『外国語チャット』も好評です。日本人学生と各国の留学生チューターが時間を決めて集まり、交流を楽しみながら外国語の学習ができます。言語の学習だけではなく、お互いの国の文化を知ることができる良い機会になっています」。吹き抜けの天窓から光が差し込み、明るく開放的な雰囲気の新潟大学附属中央図書館。リニューアルオープン後は、学生だけでなく、地元の人も多く訪れ、いつも賑わっています。リニューアルのポイントは、新たに設けた「3つの機能」にありました。新潟大学附属中央図書館「3つの機能」を柱に主体的な学びと地域連携を支える左から樋浦真弓係長、鈴木光太郎図書館長、髙井真利子係長。外国語学習支援スペースの『FL-SALC』。A棟の中心にある、吹き抜けと天窓。明日への視点変化する大学図書館をもっと活用する自分を育てる学生生活の過ごし方1517

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