IKUEI NEWS vol72
36/44

地域活動で訪れた佐賀県の小学校にて。ステラカルテットのメンバーと。写真左端が瀧村さん。弦楽四重奏の仲間と過ごした忘れられない7年間の集大成 大学時代で思い出に残っているのは、高校1年生から大学4年生まで7年間組んでいた弦楽四重奏のグループ「ステラカルテット」の最後の演奏会です。ステラカルテットは高校で出会った同級生と組んでいました。途中メンバーが1人替わりましたが、7年間4人で先生方のレッスンを受け、学校の演奏会に出演したり、若いカルテットを育成する企画に参加したり、毎年有名ホテルで演奏会をしたりと様々な経験をしました。1人で自分の練習をした時間よりも、4人でいる時間の方が長いくらいに、時間を割いて頑張っていました。 4人それぞれに進みたい道があったので、ステラカルテットは大学卒業を機に解散しました。最後に、シューベルトの「死と乙女」を4人で演奏したことは、一生忘れません。大賞受賞からの空虚な日々救い出してくれたのは子どもたち 大学4年生のときに、「日本音楽コンクール」に出場し、ヴァイオリン部門で1位を受賞したことも印象深いです。日本音楽コンクールは、新人音楽家の登竜門となっている、国内有数の伝統ある大きなコンクールです。しかし、そこで1位を頂いたことで自分の中の何かが燃え尽きてしまい、「どうして私はヴァイオリンを弾いているのだろう」と空虚感を感じるようになりました。 大学院に進学してからは、自立への悩みもありました。先を見据えるためにも、何か新しいことをしようと始めたのが、一般財団法人地域創造が行なう、地域の公共ホールの活性化と音楽文化の発展を目的とした地域活動への参加でした。全国各地の小学校をまわってワークショップをして、その地域のホールでコンサートを行なうのが主な活動です。小学校の教室で、子どもたちの目の前で演奏したとき、それに対して素直に反応をくれることにとても感動し、音楽の楽しさを再認識することで、ずっと抱えていたもやもやを打ち消すことができました。チャンスを逃さず目標へ人との対話から学ぼう 学生時代は、「こうなりたい」という明確な目標を持ち、チャンスが来たときにそれを逃さないことが大切だと思います。興味のあることには常にアンテナを張って、「波」を逃さないでください。 また、仲間との時間も大事にしてください。私は、仲間と色んなことを話していく中で、自分が今まで意識していなかった様々なことに気付かされました。更にチャンスがあれば、同世代の友人だけでなく、異なる世代の人や自分と違うことをしている人の話を聞いてください。様々な人と話すことは刺激があって面白いし、そこから教わることはとても多いはずです。協力:横浜みなとみらいホール33

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です