IKUEI NEWS vol72
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 中野民夫先生による「ファシリテーション学」のワークショップでは、その技法を体験し、振り返りから学ぶため、「大学教育のイノベーション」をテーマとしたミニワークショップの後、中野先生による講義が行なわれました。 ミニワークショップでは、いくつかのステップを重ねた小グループでの話し合いの後、テーマに向けて「“私の提案”三ヶ条」を各人で作成。参加者が会場内を歩きまわり、目が合った人と互いに作成した三ヶ条を発表しあう「ウォーキングプレゼンテーション」では、会場のあちこちで熱のこもった発表が飛び交いました。そこでは、「筆記テストを廃止する」、「対話型授業を必須にする」、「大学間で単位互換を容易にする」など、グループでの対話を生かした提案がなされました。 振り返りの講義で中野先生は、ファシリテーションの基本技として次の5つを示しました。①話しやすい雰囲気を作る「場づくり」。②4~5人の小グループを活用する「グループサイズ」。③絶妙なお題を出す「問い」。④言葉やアイデアを書き出す「見える化」。⑤起承転結を意識する「流れのあるプログラム・デザイン」です。そして、これらを応用した大学の講義では、「多様な価値観に触れて世界が広がった」、「学びあうことが楽しい」と学生が感想を寄せるなど、参加型授業の意義を感じていることが、中野先生から報告されました。ファシリテーションの技法で作られた雰囲気の中、その効果を実感から学べるワークショップでした。3「ファシリテーション学」チュートリアルワークショップ東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 教授(2016年4月予定)中野 民夫25

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