IKUEI NEWS vol72
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リーダーシップは学生のあらゆる活躍に繋がる 2006年に、立教大学で経営学部必修のBLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)を立ち上げ、2013年からはGLP(グローバル・リーダーシップ・プログラム)として全学対象になりました。 BLPでは、学生が連携先企業の実際の課題に取り組むプロジェクト学習を、1年生の前期から3年生の前期までの5学期連続で行います。まず、課題に対して「質の高い提案」をすることを成果目標に、グループでの課題解決を通じてリーダーシップを発揮させます。その経験を振り返り、次の学期で実践するという授業サイクルです。現在、3学年で47クラス、年間で約1000名の学生が履修しています。 プログラムで学ぶリーダーシップは、「目標共有」、「率先垂範」、「同僚支援」の3つの行動を起こすことができるスキルのことです。これは、リーダーシップの権威であるクーゼスとポズナーによる定義、「5つの準則」を私なりに縮めたものです。なぜ大学でこのようなリーダーシップを教えるのか。それは、高校までリーダーシップを学んでこなかった学生が、大学を卒業すると企業人としてリーダーシップを求められること。そして、リーダーシップは、在学中はサークルやゼミ、アルバイトなどで役立ち、さらにアクティブラーニング型授業で力を発揮するために必要だからです。アクティブラーニングはすなわちリーダーシップ教育になり得る 実はこのようなリーダーシップは、あらゆるアクティブラーニングで学ばせることができます。アクティブラーニングの授業を行う教員は、学生の気軽な発言や質問を促し、それらが許容される安心・安全な環境を授業内で作っています。その工夫は、リーダーシップ教育の手法と同じです。 アクティブラーニングに積極的でない、いわゆる「内向的な」学生を授業に参加させるときにも、リーダーシップが役に立ちます。内向的な人は自分の成果目標にこだわる傾向があるので、「あなたの成果目標を一緒に達成する人を見つけませんか」という説得が非常に効果的です。企業と大学のコラボ授業:なぜ大学でリーダーシップを教えるのか?大学生研究フォーラム 2015大学・企業・地域のコラボレーションピースセッション1-2立教大学経営学部 リーダーシップ研究所所長教授日向野 幹也リーダーシップをとるために外向性は必ずしも必要なく、むしろ内向性とリーダーシップは相性が良いといえます。 学生がアクティブラーニングの授業の中でリーダーシップを発揮していたとしても、それが普段の生活にまで反映されるとは限りません。もし自分が授業でリーダーシップを発揮していると気づけば、学生は授業外でもそれを活用できるはずです。そこで、教員の皆さんに、「リーダーシップ教育」と銘打ってアクティブラーニングの授業を始めていただきたいというのが、私からの提案です。当日はリーダーシップ・プログラムの修了生2名が登壇し、講演・質疑応答に参加しました。ファシリテータ 中原 淳11

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