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加藤専務理事 奈良女子大学の食堂運営で心がけていることは、できるだけ手作りで、毎日食べても飽きない家庭的なメニューを提供することです。手作りメニューが多いことは奈良女子大学の特色でもあります。 学生の食事のバランスを整えるために学食の役割は大きいと思っています。学長からも、「学生の健康の源である食事を生協でしっかり提供してほしい」と言われています。そのため、自炊のしにくいものや、野菜やフルーツなど、一人の食事では取りにくいものを出すようにしています。矢野店長 オリジナルメニューは、食堂で働いているパートの女性たちが、自身の経験を活かして考えてくれています。学生から見ればちょうどお母さん世代が多く、「奈良にお母さんが居ると思ってください」と学生の親御さんには説明しています。 奈良女子大学の生協では、学生委員が中心になって、BHL(Beauty Health Lab)という栄養士による健康な学生生活のための食生活アドバイスや、料理のレシピの公開、体脂肪の測定などを行っています。また、学生から生協への要望を投書するひとことカードも、意見交流の貴重な機会です。矢野 学生が帰郷したときに、お母さんにふるさとの料理のレシピを書いてもらい、学食で再現して提供したことがあります。また、休みでも帰省しない学生のために、お正月の雑煮を関東風・関西風など3種類作ったこともありました。 さらに、毎週月曜日の朝8時過ぎから「朝食たべてダイエット」という授業を実施しています。これは、朝食を食べながら先生が健康に関する講義をするというもので、単位も認定されます。学食の前店長の、「学生に自然本来の味を知ってほしい」という思いからスタートし、化学調味料をできる限り使わないこだわりの朝食を提供しています。毎週50名ほどが参加していますが、その様子からも、奈良女子大学の学生は食に対する関心が高いと感じます。加藤 これまで生協では、学生さんとの共同商品開発や、「卒業までにもう一度食べたいリクエストメニュー」という学生公募の企画を行ってきました。また、奈良特産の「治道トマト」や地元農家の野菜を使ったメニューを提供し、生産者との交流なども行っています。これからも生協の食堂は、学生さんを中心に豊かな食環境を作り、大学や地域と共に歩んでいきます。学生さんには、積極的に参画して食への関心を高め、食の大切さ・楽しさを知っていただければと思います。大人への成長を、学食は心と身体の両面から支援しますインタビュー食への関心を高め、大切さを知ってもらうために学生の積極参加で学生のためになる学食運営を 1日1000人を超える学生が利用する奈良女子大学の学生食堂。その学食を運営する奈良女子大学生活協同組合の専務理事と学食の店長に、大学における学食の役割、料理を提供する立場からの学生への思いを伺いました。はる みち左:奈良女子大学生活協同組合 専務理事 加藤由美さん右:奈良女子大学生活協同組合 食堂店長 矢野超(しのぐ)さん 4

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