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事例取材学食での多彩な取り組み日本各地の学食を調査している企業も注目する実力派サークル 早稲田大学学食研究会(以下、学食研)は、1999年に早稲田大学と学習院大学の学生によって設立された歴史ある学食研究サークルで、早稲田大学の公認サークルとして活動しています。そのメンバーは早稲田大学の学生だけではなく、東京近郊の様々な大学の学生が参加しています。 学食研の活動は、各地の大学を訪れ、学食を食べて分析し、その評価をすること。まず、メンバーは自分が研究したいメニューを頼み、その「味」、「量」、「安さ」、「雰囲気(内容・外見)」、「健康度(ヘルシーさ)」の5項目を各5点満点で採点しています。週1・2回の頻度で都内の学食を中心に訪ねており、春夏の合宿では地方の学食へ遠征もしています。 訪れる大学は年間70校以上。その研究の成果は、サークル内で協議し作成される「学食ランキング」として、11月の早稲田祭と、4月の年間活動報告の年に2回発表されています。 学食ランキングの評判について、学食研の幹事長で先進理工学部3年生の山崎駿斗さんは、「2014年の早稲田祭では学食研として展示発表を行いました。1000人以上の人に来場していただき、学食に対する関心の高さを実感しました。また、学食ランキングはテレビ・新聞などのメディアからも注目すが、そこで友達の友達と合流し、一緒にご飯を食べることがよくあります。初対面の人でも、一緒に食事をしながら話すことで友達になれます。これは大学構内にある学食だからこその魅力だと思います」。 おいしい食事が取れる、栄養バランスが考えられていて学生の健康を支えてくれる、学生同士の仲を深めることができる。いろいろな役割を持つ、「学食の『文化』を、今後も学食研で広めていく」と、山崎さんが語ってくれました。 「今後学食研は、学食の文化を広めるために、学食に関わる『学食アドバイザー』のような活動もしていきたいと考えています。例えば、私たちが各地の学食をまわって気がついた点の改善策を学食研として大学に提案することや、学食で人気のメニューを分析して売れるメニューを提案する、といった自分たちが研究してきた成果を生かせる活動をしていきます」。されており、学食に関する取材や協力を頻繁に依頼されるようになりました」と語ります。学食の役割と魅力を広め続ける 学食の魅力を、大学生だけではなく、時にはメディアを通して広い世代の人々にも伝えている学食研。研究を重ね、最近はおいしさやメニューの豊富さ、栄養バランスなどの「質」にこだわりを持つ学食が増えてきたということに気がつきました。しかし、それ以上の魅力が学食にはあると学食研幹部で社会科学部2年生の長瀬俊樹さんは言います。 「学生から見た学食の一番の魅力は、コミュ二ケーションの場であることです。サークルや友だち同士で集まることができる。また、新しい出会いを得ることもできます。私は、友達と学食へ行くので今年で創設16 年目を迎えた早稲田大学学食研究会。学食には、おいしくてバランスの良い食事を安く取れるという魅力があります。さらに学生は、集いの場という魅力も感じているようです。早稲田大学 学食研究会全国の学食を評価し、その魅力を発信するサークル学食研究会メンバーの集合写真。左から長瀬俊樹さん、山崎駿斗さん。研究に用いる学食調査書。これに記入した各人の評価が、学食ランキングのもとになります。早稲田祭での展示の様子。さまざまな観点ごとのランキングを掲示します。18

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