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学生の「食」を支える学生有志団体 「温かくておいしい栄養バランスの取れたランチを、より多くの学生に学食で食べてもらいたい」。2011年にそんな思いから一人の学生が立ち上がり、「若年層の食への関心を高め、健康的な食事を取ってもらう」ことを目的にFLCの活動を開始しました。現在は、学食メニューの考案を中心に、メニューのポスターや卓上POP作成などの広報活動も行なっています。 メニュー考案は、大まかなテーマを決め、各メンバーがアイデアを持ち寄って協議されます。その後、料理長が協力し実現の可能性を検討。パスすれば試食会を開き、さらに改善を加えた上で提供されています。これまでに100を超えるメニューを考案してきました。 メニュー作りでは「学生のニーズに応えつつ、『食』の大切さ・楽しさを伝えるメニューを考案する」と2014年度FLC代表の文学部4年生、森下祥江さんは語ります。 「健康的な食事を提供することを心掛けているので、野菜が多く含まれているメニューを考案するようにしています。また、メニューの第一印象は重要なので、これを食べたいという気持ちになれるよう、盛りつけや彩りも大切にしています」。 FLCの活動はメニュー考案だけでなく、学食の環境改善全般にわたっています。その一つとして、大学とFLCが協力して学食の近くにあるラウンジの改装を行ないました。学生が快適に食事を楽しみながら気軽に使えるように、椅子・机にもこだわり、カラフルで居心地学生と活動をすることで食の大切さを直接伝えていきたいです」。 荒井副学長はこうしたFLCの自主的に大学側に働きかける活動を高く評価しています。 「自分で課題を見つけて自発的に行動することは、PBL(※)的な学びにも繋がると考えていますので、大学としても応援していきます。本学ではエコも重視しているので、『食育+エコ』といった活動や、他大学とのコラボなどを今後期待したいですね」。の良い空間に改装したおかげで、「以前より全体的に明るくなった」と荒井真副学長も太鼓判を押します。 また、フェリス女学院大学にはフェリスチャレンジ制度という、学生が提案した企画を大学が支援する制度があります。FLCはその制度に毎年応募し、学食の環境改善のための企画を提案しています。昨年は学食で提供するメニューの幅を広げるため、食器の改善を提案し審査に合格。現在使われている食器の一部はFLCによって提案されたものです。FLCの課題は「直接」伝えること 学内の様々な団体からコラボの依頼が来るなど、FLCの認知度は高いです。しかし、その努力の成果は学生に「まだ十分浸透していない」と現FLC代表の文学部3年生、水野真悠さんは言います。 「メニュー考案や意見箱への返信で学生と関わっていますが、間接的です。今後FLC主催のイベントを企画し、対面でFerris Lunch Committee(FLC)はフェリス女学院大学の学食環境向上を目的に活動する学生有志団体です。学食メニューの考案や快適な学食の空間づくりなど、学生に「食の大切さ」を伝えるために日々積極的に活動しています。フェリス女学院大学 Ferris Lunch Committee学食でPBLを実践する学生有志団体従来のハヤシライスをアレンジし、大学のイメージカラーの赤を取り入れた「フェリスの赤いハヤシライス」。2013年度後期の約半年間販売されました。明日への視点学食は食育の場である自分を育てる学生生活の過ごし方14FLCが内装に関わったラウンジは、おしゃれなカフェのような空間になっています。※PBL(Problem-Based Learning):課題解決型学習。 自ら設定した課題を解決していく中で、さまざまな能力を培う学習法。左から森下祥江さん、水野真悠さん。荒井真副学長。15

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