IKUEI NEWS Vol.70
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主体性を持って学内イベントの運営にあたる学生たち 早稲田大学では、学生たちが自主的に学内イベントを多数企画・運営しています。学生部関連に限っても、早稲田祭、早稲田学生文化・芸術祭、国際コミュニティセンター(ICC)主催イベント、健康フェスタ、本庄〜早稲田100キロハイクなどです。 例えば早稲田祭は、総勢600名の有志学生が企画・運営を行っていますが、大学側は運営に対してほとんど口出しはしませんし、金銭的な援助は全く行っていません。早稲田の名を冠する上での最低限のモラルを守り、施設の利用許可さえきちんと取っていれば、後は学生の自由な意思・発想に委ねています。 早稲田祭運営スタッフの秀逸な点は、その連帯の強さにあります。スタッフ総勢600名という大規模な組織にもかかわらず、報告・連絡・相談がしっかりと行われており、例えば大学からの伝達事項は折衝担当から瞬く間に全スタッフへと共有されます。また、学外との折衝においては、警察とも綿密な連携を図り、早稲田祭当日には本学敷地前の公道封鎖が行われる程です(ちなみに、大学は入試期間中であってもこの公道封鎖は実現できていません)。15万人を超える来場者を迎えながら、毎年事故なく終了している秘訣は、スタッフの力強い連帯にあります。 学生たちは、大学の名を冠したイベントを作り上げる責任感・誇りに加え、自分を高めたいという意識を持っていることも多く、成果も色々な形で出ています。例えば就職活動の際に、企業の方々からスタッフとしての経験が高く評価されると聞いています。大学で身につけるべき総合的な力、「人間力」 最近の学生は真面目に勉強し、授業への出席率も非常に高い。我々教員もそんな彼らの期待に応えようと日々変革に努めています。ただ、学業が学生の本分であるとはいえ、専門的知識や技能だけを高めて卒業することは必要条件であっても、社会での活躍の十分条件を満たしてはいません。 私は、学力も含めた「人間力」が社会で活躍するために必要だと考えています。これは技術や知識よりも基本的な、素の状態で発揮できる力、その人の核となる考え方や物事への取り組み方学生部長が見た、学内イベントに携わる学生の成長寄稿●1大学への主体的参加意識が、学生生活を通じた大きな成長に繋がる齊藤 泰治早稲田大学 学生部長/政治経済学術院 教授社会での活躍に必要な人間としての素の力「人間力」は、主体的な学生生活を送ることで、自然と培われていきます。明日への視点学内イベントを企画・運営する自分を育てる学生生活の過ごし方135

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