IKUEI NEWS Vol.70
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何も経験せずに4年間過ごしてしまうだけでしょう。僕の祖先はドイツ人だから、まずドイツの文化を知り、ドイツの留学生とも友達になりたかった。それで、2つのドイツ関係のオーガニゼーションに入っています。また、フラタニティに属しているのは、僕と同じようにUMに来ている高校時代の友人だけでなく、さまざまな違ったバックグラウンドの中で育ってきている学生たちとも友だちになりたかったから。センター・フォー・キャンパス・インボルブメントのアンバサダーとなっているのは、ある程度のアルバイト料が出ることと、教授や大学の事務局の人たちと接触できるから。大学のどこに隠された知的資源があるか、どこを押せば情報が出てくるかが、この仕事で分かるようになるのがメリットです」と説明する。また、オリンドは課外活動に参加することが、就職に有利に働くとも考える。「僕はドイツクラブとフラタニティ両方で会計士を3年やっています。将来、企業の会計、財務の職に就きたいので、この経験は、絶対に就職に有利に働くでしょう」と言う。ちなみに、課外活動に必要な費用は、学生たちが払う年間数ドルのアクティビティ費で賄われている。 同じくUMの法学部の2年生モーガン・カレンも、課外活動が将来のキャリアの大きな助けになると信じる一人だ。彼女は100人のメンバーを持つ大ソロリティ、カッパ・アルファ・パイに属しているが、「印象的な履歴書の書き方、面接のスキルなど、色々な人の意見を聞いて学びます。同時に、違った意見を持つ人とどのように付き合うか、自分の意見を通すにはどのような話し方がいいかなどもソロリティで学びます。こういったスキルセットは、就職試験の時、または就職した時、絶対に役に立ちますね」と言う。 だが、彼女にとって課外活動を通して得た最も貴重な体験は、自分がいったい何者か、何に一番興味を持っているのかを知ったことだという。「大学に入った時は弁護士になるつもりで、法学部を選びました。でも、課外活動でいろいろな分野を体験することで、自分が弁護士に向いていないことが分かりました。私は子どもの時から文章を書くのが好きで、そこに才能があることが次第に分かってきました。それで、コミュニケーションをもう一つの専攻に加えました」。彼女はいま、MACS(ミシガン・アソシエーション・フォー・コミュニケーション・スタディーズ)に属し、「メンバーと一緒にPR会社や広告代理店を訪れ、仕事の内容を知ったり、そこに行き着くにはどのような方法があるかなども学んだりしています。将来はPR関係の仕事か、もしくはジャーナリストになることを志望しています」と言う。UMのモーガン・カレンは、課外活動を通して、自分の適性を再確認したという。彼女は弁護士志望をやめ、コミュニケーションの仕事をしたいという。課外活動がもたらす5つのメリット 高等教育に関するリポートを載せることの多いUSニュース&ワールド・レポート誌は、こういった課外活動への学生の参加を奨励し、次のような5つのメリットがあると報告している。 課外活動は「遊び」ではなく、大学教育の一貫だという考え方を示している。UMの経済学部の学生マーカス・オリンドは、「ミシガン大学にはたくさんの知識の資源が隠されている。それを発掘するには、課外活動が一番効果的」と信じている。学生と大学とのコネクションが密になる。大学にはさまざまな知識の資源がある。その資源を探り出すのは学生の責任だ。さまざまなことに関わりを持つことで、その資源を探しあてることが容易になる。コミュニティを作る助けになる。家族や、住み慣れた環境から離れて大学に来る学生たちは、さまざまなアクティビティに関わりを持つことで、新しい友達やコミュニティを見つけることができる。自分の情熱、才能を見つけることができる。活動を通したその発見が、生涯を通して重要になる。自分の情熱と才能を見つけるだけでなく、何が「苦手か」も見つけることができる。履歴書を魅力的にする。新入生の時から将来のキャリアを考えることは決して早すぎはしない。忙しい学生の方があらゆる面でよい成績を取る。時間に余裕があることは、必ずしもよい成績に繋がらない。色々なことに関わり合いを持って忙しい方が、時間管理や生活の効率化のスキルを学ぶチャンスになる。①②③④⑤32

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