IKUEI NEWS Vol.70
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勉強しているクリスタ・コンタルディは、「本当にマッドネス(狂気の沙汰)よ!」と前置きして、ハスキー応援団としてのボランティア活動を説明する。「いくつかのファン・クラブのグループを結成したり、私が属しているソロリティ(女子学生の社交クラブ)全員で試合観戦にでかけるための準備をしたり、私はコメディが好きなので、スタジアムで披露するスラップスティック・コメディ(どたばた喜劇)のアイデアをコメディ・学生の熱狂に湧く3月のアメリカ 米国の3月は〝マーチ・マッドネス〞と呼ばれている。「3月の熱狂」とでも言ったところか。熱狂の理由は、NCAA(全米大学競技協会)主催の大学バスケットボールのトーナメントが行なわれるからだ。トーナメントには、全米68校が参加し、それが16校、8校、4校にしぼられ、この4校から最優秀バスケットボール・チームが選ばれる。3月一杯かけて行なわれるこのトーナメントは、全米の大学生、大学関係者を沸き立たせるのだ。 〝ハスキー〞という名のアラスカ犬をマスコットにするコネチカット大学(以後UConn)のバスケットボール・チームは、毎年、優勝候補の一つと考えられているため、UConnのキャンパスが点在するコネチカット州も2月から3月にかけてマーチ・マッドネス・ムードになる。UConnで解剖学をクラブのメンバーと考えたり、本当に目が回るほど忙しいのよ!」と説明する。クリスタは、いま米国の大学に増えている「スチューデント・インボルブメント・ムーブメント」(学生参加運動)と呼ばれる、学生たちが自主的に行なう課外活動を実践している学生の一人である。「スチューデント・インボルブメント・ムーブメント」の背景と現状 大学生たちが、自主的かつ積極的に課外活動に参加する「スチューデント・インボルブメント・ムーブメント」と呼ばれる動きは、数年前から米国の大学内で活発になったものだ。大学の動向を調査し、リポートしているUSニュース&ワールド・レポート誌は、「スチューデント・インボルブメント・ムーブメント」が台頭してきた主な理由として、大学教育が教室で教えられる授業だけではなく、課外活動で体験するさまざまな経験と人間関係の中にあるという考え方が根付いてきたからだと報告している。楓 セビルUConnの校舎。学生たちの集会が行われる講堂が見える。コネチカット大学で解剖学を勉強するクリスタ・コンタルディは、課外活動で目が回るほど忙しい。だが、課外活動への参加が、結果的に学業にも良い影響を与えているという。アメリカン・キャンパス・ライフ ―スチューデント・   インボルブメント・ムーブメント米国の大学で広がる学生の課外活動30

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