IKUEI NEWS Vol.70
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デー当日は、上級生一人ひとりが全体像を把握し、経験が浅く人数の多い1年生に対して細かく的確な指示を出す必要があります。そのため自分たち2年生は、他の係の担当者とも情報を共有し、緊急時の救護・震災対応マニュアルにもすべて目を通していました。お蔭で当日は1年生に何を聞かれても焦らず対応し、『やるべき時はやる』ところを見せられたと思います」。 また、芸術専門学群2年生の原田薫さんは、学生企画係の仕事を通じて、委員同士の縦の繋がりを強め、周りを巻き込んで仕事を進める術を学んだといいます。 「学生企画に所属して新たな競技やそのルールを作る上では、あまり経験のなかった先輩・後輩とのコミュニケーションが必須でした。先輩の指示の意味をしっかり考えて行動し、控え目な後輩には積極的に話しかけ、そして自分もしっかりと主張するというバランスを常に意識し、適切な立ち振る舞いを試行錯誤しました。それを続ける中で、自分の立ち位置を少しずつ把握し、周囲の力を借りて仕事を進められるようになったと思います。芸術の世界でも世代を超えた集団作業は必要なので、この経験は将来必ず役立つと考えています」。練習なくして成長なし 2014年度に体育会との橋渡し役である「局長」を務めた理工学群3年生の小池万智さん。真剣にスポーツに打ち込む学生と対話する中で、他者の気持ちになって考えることの重要性を再認識したといいます。 「スポーツ・デーで利用する体育施設は、体育会部員の大切な練習場所です。乱雑な利用は彼らの活動を妨げかねません。スポーツがあまり好きではありませんが、だからこそ体育会部員の気持ちになって、スポーツ・デーでの施設利用ルールを明確化しました。スポーツに限らず、相手が何を大切にし、どのような立場にいるのかを深く考えることが、コミュニケーションの根本であることを強く感じています」。事例取材自己成長のための学内イベント 最後に、スポーツ・デーの運営責任を取る教職員の組織「スポーツ・デー運営委員会」の委員長である小俣幸嗣体育センター長が、スポーツ・デーを通じた委員たちの「成長の条件」について語ってくれました。 「『初めてのことを、しっかりとした準備や練習の下に実行する』ことが、委員たちの成長に繋がると考えています。例えば当日、学生委員長が200人以上の委員の前に立って話す機会があります。そこで思いつきではなく、事前に練習したとおりに喋りきるのは大変なことです。しかし、そのような経験は、彼らに確かな自信と度胸をもたらします。スポーツ・デーの本分は、試合終了後にお互いを称え合い、絆を深めることにあります。学生委員たちにはスポーツを通じた交流の機会としてのスポーツ・デーを、より良いものにしてくれることを期待しています」。スポーツ・デー運営委員会の委員長である小俣幸嗣体育センター長。左から原田薫さん、佐藤雄登さん、小池万智さん。女子部門やビギナー向けトーナメントも行われるため、誰でも気軽に参加できます。スポーツ・デー学生委員会の集合写真。18

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