IKUEI NEWS Vol.70
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地域密着の祭典で、大学と地域の融和を促進 福岡市街に複数のキャンパスを構えている九州大学は、2005年から順次、市西部の伊都キャンパスに移転しています。現在は工学部だけですが、近い将来には医学関連学部と芸術工学部を除く全ての学部が伊都へ移転することになります。伊都祭が始まったのは工学部が移転して間もない2007年。大学院生の発案で「大学と地域の垣根を取り払う」祭典としてスタートし、2014年5月で第8回を数えました。最大の特長は学生と地域が一体になって運営していること。地域の子ども向けの九大祭も伊都キャンパスでの開催となったために、現在では地域ぐるみの伊都祭は5月、学園祭・九大祭は11月と2つの祭典が行われています。一つ一つの人間関係が円滑なイベント運営に繋がる 2014年度から2年連続で実行委員長を務めている経済学部3年生の西田海多郎さんは、利害関係がからむ企画や、地域・大学の音楽やダンスサークルの交流が行われ、地域産品の露店も並びます。来場者数は1万人を超え、年を追うごとに規模が拡大しています。 伊都祭の企画・運営は、大学生と伊都住民の共同作業。昨年の約80名の委員は、九大生50名、地域住民30名。実行委員長が学生なら、3名の副実行委員長は学生1名と地域住民から2名という具合です。執行部の下には、露店やステージ企画の外部企画部門、九大内の学術研究やサークル企画などを担当する内部企画部門、会場設営の指揮を執る運営部門、チラシやパンフレットの作成などを行う広報部門が置かれています。伊都祭が終わった直後から次回の準備が始まり、月2回程度のミーティングを重ねていきます。 2009年から九州大学の学園祭・現在の地にキャンパスの移転が進む中で、地域交流を目的にスタートした九州大学の伊都祭。新キャンパス周辺の地域との融和を図り、自分たちの手で盛り上げたいと考えた学生発案の祭典が、少しずつ地域に根づき始めています。学生同士とは異なる、新たな人間関係のもとで祭典の企画・運営にあたる委員たちは、その関係からこれまでにない気づきと学びを得ていました。九州大学 伊都祭い      とステージでは学生・子ども・地域の人々と、幅広い出演者がパフォーマンスを披露しました。明日への視点学内イベントを企画・運営する自分を育てる学生生活の過ごし方13左から中原真由さん、西田海多郎さん、金江秀さん。15

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