IKUEI NEWS Vol.70
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法被の展示の様子(上から「建築、声楽」チーム、「彫刻、管楽器・ピアノ」チーム)。デザイン科の学生が制作する本格的なパンフレット。創意工夫に満ちた御輿は、発泡スチロールで作られています。藝祭実行委員の集合写真。いほど疲弊しており、委員同士が険悪な状態の時もありました。そんな時に、できるだけ冷静になって他人の意見を聞き、自分がどう判断し、どう行動するのがベストかを見つめなおすことで、何とか良い雰囲気を取り戻し、円滑な運営ができました」と話します。副実行委員長として委員会組織をまとめることで、他人を注意深く観察し、行動することの重要性を強く感じたといいます。 1年次に御輿隊の隊長を務め、2014年度は御輿課の課長を務めた美術学部彫刻科2年生の江頭慎太郎さんは、御輿パレードの存続に関わる「徴収金」の問題に取り組むため、自らの手で組織づくりを行った経験を振り返りました。 「前年度までは御輿製作を担当する1年生有志から、御輿、法被の制作費としてそれぞれ1人1万円、計2万円を徴収していました。しかし、実際の制作を中心になって行なう美術系から徴収する金額を多くし、音楽系と差をつけ、担ぎ手の上級生に無償配布していた法被を有償にしました。この改革がベストとは思いませんが、伝統の御輿パレードを今後も続けていくためには必要な改革だったと思っています。この改革のため、昨年の御輿隊長全員をはじめ、必要な人材を自分で御輿課に集めました。成すべきことがあれば、必要な人材を見極めて集めることが重要だと強く感じました」。もっと気軽に芸術と触れ合える学園祭へ 2014年度、実行委員長を務めた美術学部彫刻科2年生の佐藤風太さん。東京藝術大学を卒業した父親に連れられて、子どもの時から藝祭に通いその雰囲気を肌で感じていたため、藝祭に並々ならぬ思い入れがありました。委員長として活動していく中で、自身の専攻にも関わる気づきがあったと語ります。 「藝祭の開催期間は3日間ですが、準備期間は約7ヵ月に及びます。何か大きな事を成す時に、綿密な準備が大事だということを痛感しました。また、藝祭全体を俯瞰する視点をもちつつ、12 の課の課長・副課長と密なコミュニケーションをとるように心がけていました。これらの考え方は、自分の専門の彫刻にもつながります。彫刻は、時間をかけてプランを立て、材料発注などの行程を経て作るものであり、また、全体のバランスと細部のディティールの両方に気を配らなければいけません。実行委員長の経験を、制作に生かせる部分はたくさんあると思います」。 最後に、藝祭の今後の展開について、佐藤さんが次年度の実行委員にエールを送りました。 「藝祭ほど、さまざまな芸術作品が一堂に会する機会はありません。普段あまり芸術に関心のない人にも気軽にご来場いただき、芸術と触れ合える機会を提供できる藝祭であり続けられるよう、ますますの発展を期待しています」。事例取材自己成長のための学内イベント14

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