IKUEI NEWS Vol.70
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左から柏木実佳さん、佐藤風太さん、江頭慎太郎さん。サンバ隊が上野・アメ横でもパレードを行います。業務の細分化で効率的に運営される学園祭 2014年度の藝祭は「電撃ハイタッチ」をテーマに、9月5〜7日の3日間にわたって行われました。このテーマには「感動させる」、「演奏の手つき」、「筆致」など芸術と関係が深い「タッチ(toucher,tasten,touch)」と、「目に触れる」、「耳に触れる」、「食べる」などの五感と関わる「タッチ=touch=触れる」の意図が込められています。 藝祭期間中の東京藝大上野キャンパスがアート作品や音楽であふれる中で、最大のイベントは音楽系と美術系が協力して作り上げる御輿。上野の森を練り歩く「御輿パレード」は、キャンパス内外でのサンバパレードとともに藝祭の象徴でもあります。伝統を守るための改革を断行 高校生の時に訪れた藝祭の活気が忘れられず、入学後に実行委員会に入った音楽学部楽理科2年生の柏木実佳さんは、「藝祭実行委員にはさまざまな学科の学生がいて、企画・運営に対する考え方の違いから衝突することもありました。特に藝祭期間中、学校に4日間泊まりこんだ時は、いつ食事したか覚えていな 藝祭を企画・運営する藝祭実行委員会は、同大学の1・2年生による組織で、2014年度の委員数は179名。委員長・副委員長・会計と、その補佐からなる企画課をはじめ、御輿課、看板・装飾やグッズなど藝祭のビジュアル面を総括する広告プランニング課、商店街との連動企画を担当する商店街課など、仕事の異なる全12 課に業務を細分化して膨大な作業量をこなしています。 最大の目玉である御輿は御輿課の管轄の下で、美術系・音楽系の学科がペアを組み一つの御輿を作ります。実際の作り手は1年生の有志で、5月頃から御輿や法被デザインなどがスタートします。7月の夏休みに入ると、「蔵(くら)」と呼ばれる倉庫から御輿の制作に必要な資材や工具などを「蔵出し」し、ここから本格的な御輿制作がスタートします。多くの芸術愛好家が訪れる東京藝術大学の学園祭「藝祭」は、日本の芸術界の未来を担うアーティストたちの作品に出会えるアート・フェスティバルです。芸術大学としての学園祭企画・運営を通じて、実行委員たちはそれぞれ、自身の芸術家としての将来に繋がる力強い学びを得ていました。東京藝術大学 藝祭若き芸術家の感性がほとばしるアートの祭典げいさいみこし明日への視点学内イベントを企画・運営する自分を育てる学生生活の過ごし方1313

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