IKUEI NEWS_69
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【図2】 大学生の学びに対する姿勢出典:ベネッセ教育総合研究所「第2回大学生の学習・生活実態調査」(2012)大学では、答えのない問題について、自分なりの解を探求する学びが重要だ 教員が知識・技術を教える講義形式の授業が多いほうがよいあまり興味が無くても、単位を楽にとれる授業がよい 出席や平常点を重視して成績を評価する授業がよい 文部科学省の中央教育審議会は、平成24年の「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」と題する答申(通称「質的転換答申」)で、「アクティブラーニングの導入」を打ち出しました。その中でアクティブラーニングは、「生涯にわたって学び続ける力、主体的に考える力を持った学生を育成するために、教員と学生が意思疎通を図りつつ切磋琢磨し、学生が主体的に問題を発見し解を見出していく能動的学修」と定義されています。 これを受けた大学は今、次々とアクティブラーニングの導入を進めています。ベネッセ教育総合研究所の「大学生の主体的な学習を促すカリキュラムに関する調査」(2013)では、85%の大学が、何らかの形でアクティブラーニングを導入していると報告されています(図3)。今号の実践事例(11〜20ページ)に登場する大学では、グループワークやディスカッションをはじめ、課題解決型学習やプロジェクト学習、反転授業など、さまざまな学習法で学生の授業への積極的参加を促しています。「大学をたずねて」に登場する法政大学でも、大教室を使ったアクティブラーニングを行なっています(21〜24ページ)。大学は、着実に進化しています。 一方、今回の寄稿でご登場いただいたFSP研究会の平山恭子事務局長は、5年にわたる産学大学では、既にある学問の知識について、体系的に修得する学びが重要だ学生が自分で調べて発表する演習形式の授業が多いほうがよい単位をとるのが難しくても、自分の興味のある授業がよい定期試験や論文・レポートなどを重視して成績評価をする授業がよい72.0%83.3%54.8%70.2%28.0%16.7%45.2%29.8%アクティブラーニングに舵を切る大学、積極的参加を要求される学生協同PBLの実践から、「アクティブラーニング型授業は『ただ』履修するだけでは何も変わらない」と、学生の積極的な姿勢の重要性を強調しています(9〜10ページ)。同じく寄稿でご登場いただいた長崎大学の山地弘起教授も、「アクティブラーニングを通して『自分を育てる』という意識が学生間で共有されること」の重要性を説いています(7〜8ページ)。学生にも、大きな変化が求められているのです。 「自分を育てる学生生活の過ごし方」として、単位を取りやすい講義型の授業ではなく、「アクティブラーニング型授業を履修する」――。今号がそのきっかけになり、社会での活躍に繋がる能力を身につけられることを願っています。【図3】 「主体的な学習」を促す教育方法のカリキュラムへの導入出典:ベネッセ教育総合研究所「大学生の主体的な学習を促すカリキュラムに関する調査」(2013)全学、学科ともに組織的に取り入れている学科の教育の中でのみ、組織的に取り入れている全学の教育の中でのみ、組織的に取り入れているその他54.3%26.3%14.8%4.6%3

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