IKUEI NEWS_69
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変化を求めて留学を決意 私は学内の交換留学制度を使ってスウェーデンのヨーテボリ大学に1年間留学し、言語学や音声学の専門的な勉強をしました。留学を決意した理由は、「授業↓サークル↓アルバイト」という変化の無い生活サイクルから脱出したかったからです。決してそれが不満だった訳ではなく、4年間の大学生活で「これだけは頑張った」と言えるものが欲しかったのです。 留学当初は路面電車やバスに乗るのも、買い物をするのも一苦労でした。いざ授業が始まっても、英語力不足にスウェーデン独特の訛りが加わり、全くついていけませんでした。周りの留学生やスウェーデン語のサポートをしてくれた現地の友人、日本から応援してくれた母と兄姉のお陰で、なんとか半年後には不自由なく生活できるようになりました。ダンススクールとキャットシェルターでの経験 留学生活に慣れてきた頃、友人の紹介で地元のダンススクールに通い始めました。そこでは学校の授業と違い、スウェーデン語での会話が中心でした。自分の英語を通訳してもらわないとコミュニケーションが取れず、一回り若い子たちに頼ってばかりで情けなくなりました。 ダンススクールでは、ダンスが世界共通のボディランゲージであることを学びました。ダンスは言葉なしで皆を笑顔にできる素敵なツールです。私が日本の大学で所属しているダンスサークルも、「ダンスをツールとした人間関係の形成」を活動理念として掲げています。スウェーデンの地で初めて、その意味を噛み締めることができました。 ダンススクールの他に、動物愛護団体でのボランティアを経験しました。主な活動内容は、シェルターで暮らす保護猫たちのための掃除や水替え、ご飯づくりなどです。それらは私が留学前から現在まで続けている猫カフェのアルバイトの業務と似ていたので、あまり苦労はありませんでした。むしろ、日本で問題になっている動物の殺処分について多角的な視点から考察することができ、大変勉強になりました。自分に関する小さな気づき 留学生活終盤、私はあることに気づきました。それは、あれほど脱出したいと思っていた日本での生活サイクルを、スウェーデンでも確立していたことです。学校に行き、ダンスをして、猫のお世話をする。日本にいる時とまるで同じ生活を送る自分に気づいた時、私は世界中のどこに行っても同じ道を選ぶと確信しました。これらは自分の構成要素であり、必要不可欠なのです。このことに多様な価値観のうごめくスウェーデンで気づけたことが、大きな財産であると感じています。東京学芸大学 教育学部4年 大海 朋子スウェーデンのヨーテボリ大学に1年間留学スウェーデンが教えてくれた私の原点「奨学生のページ」は奨学生の活動について報告するページです。今回はスウェーデンのヨーテボリ大学に留学した大海朋子さんと、大学在学中に30以上の資格試験に合格した河口善優さんによるレポートを紹介します。スウェーデン語の先生とクラスメイトたち。左から3人目が大海さん。シェルターで出逢った母猫のピーア。33

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