IKUEI NEWS_69
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彼はとにかく勉強が好きで、毎日のように難しい数式が書かれた学術書を読んでいました。しかも、社会人を経験してから大学に入学しており、大学での勉強が社会に出てから役立つ、ということを身近な立場から教えてくれました。彼のおかげで勉強の楽しさに気づけたし、研究にも積極的に取り組めたと思います。失敗を恐れず、プロセスを楽しむ 学生の間は色々なことに挑戦して、研究とバンド活動に明け暮れた学生生活 東京都立科学技術大学(現・首都大学東京)の出身で、音響と振動の制御について研究していました。学部時代は音波が固体に与える影響について、院生時代はノイズキャンセリングヘッドホンなどに使われるアクティブノイズキャンセリングや、2つのスピーカーであたかも複数の音源があるかのように感じられるバーチャルサラウンドの技術が主なテーマでした。 研究以外では1年生から軽音楽サークルに入り、大学で初めてバンドを組みボーカルを担当しました。試しに録音した自分の歌声を聞いたらものすごく下手で……(笑)。自分が音痴なことに初めて気づきました。しかし、めげずに練習を続け、最後の出演となる3年生の学園祭ライブで30組中1位になり、夜の部のトリを務めることができました。勉強の意義を教えられた友人との出会い 大学2年生まではあまり勉強をしていません。というと怠けていたと思われるかもしれませんが、漫然と授業を受けるのが苦手だっただけで、試験や入試など、「目標に向かう勉強」はしていました。 そんな自分を変えたのが、同じ研究室に所属していたある友人の存在でした。失敗に慣れて欲しいと思っています。そうすれば、失敗を恐れて挑戦しなくなるという、最も致命的な状態を避けられます。「失敗したくないから挑戦しない」ではなく、「失敗してもいいから挑戦しよう」と思っていれば、自然と好奇心から何にでも挑戦したくなります。成功すれば、もっと挑戦しようと好奇心が沸いて、さらに色々なことに挑戦する、そんなプラスのスパイラルに入るべきです。 最近は、達成に至るプロセスを大切にすべき、と思うようになってきました。何かを達成して、「自分は凄いことを成し遂げた」と思う時もあれば、「自分のやったことはこの程度だったのか」という気持ちになることもあります。出来上がるまでのプロセスを楽しむことができれば、人生は常に楽しいはず……というのが、今の私の考えです。大学3年生の学園祭ライブのステージで歌う島﨑さん(写真・右)。大学院1年生の時には韓国の大学を訪れ、学会発表を行いました。27

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